- 小林 涼
- 映像クリエーター
- 神奈川県
- 映像ディレクター
対象:結婚式
- 土谷 典子
- (ウェディングプランナー)
- 岡村 奈奈
- (ウェディングプランナー)
結婚式の記録ビデオをプロに撮ってもらっても観るのは一度きり・・・
なんて話を体験者から聞くと、少々難はあってもとりあえず記録が残っていればいいので、友人か身内に依頼して済ませてしまおう。などと考えがちですね。
素人にお願いした場合、高望はしないまでも ”がっかりするような結果” という後悔もしたくない。
そこで悩むんでしょうね。やっぱり、友人じゃ無理かな・・・。
私は、プロとして毎週結婚式を撮影していますが、ゲストの友人の中に ”熱の入ったビデオ撮影をしている方” をときどき見かけます。
すでにプロに撮影を依頼しているのですから、おそらくこの方は自分の趣味に近い形なのだと思います。
そして、この友人の撮影している内容がとても気になることがあります。とても面白いビデオになっている様な気がするのです。
我々プロは、式や披露宴のプログラムを取り逃すことなく記録するためのカメラワークと時間の使い方をしますが、この友人カメラマン氏はかなり自由に振舞っています。
入場もスピーチも余興も勝手気ままに動き回り、”ハイライト的に写す” という、すべてが記録されていなくてもOKという感じで撮っています。
そして、隙あらばゲスト全員から ”お祝いのコメント” を執拗に撮りまくります。
コメントが長くなっても気にせず ”相槌を入れたり” ”問いかけてみたり” と新郎新婦の知人ならでは。まさにビデオジャーナリストですね。
プロの場合、全般にそつなくが基本です。負の要素が出ては困るので、あまり入れ込んでしまうようなことはありません。そのため特別面白いコメントなども期待できません。
というわけで、 ”こんなご友人のような方” がいらっしゃれば頼んでみるのもいいかもしれません。
逆に、あまりビデオなど関心もなく撮影経験すらあまりないような方だと “がっかりする” 結果をまねくと思います。
画も暗かったりブレていたり、”消極的” ゆえに撮影ポジションも悪く、とりあえず写っている程度、そのうえ面白い要素などな何も無し、という結果。
出来上がったビデオは一度見たきり・・・などという話はよく聞きます。
あまり観ることもないから価値がないと考えるか、それでも貴重な記録ととらえるか?
後者の考えなら、後悔だけはしなくて済みそうです。
最後に、披露宴会場に一面ガラス張りの窓があり、メインテーブル(高砂)が逆光になるようなロケーションの場合、家庭用ビデオでは”黒つぶれ”(顔が真っ黒)を免れることはないでしょう。※「顔認識で逆光を補正」なんて機能、宣伝文句にすぎません。
この人なら、という適任者が思い浮かばなければ、プロに依頼することをお勧めいたします。
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