英検1級道場－2次試験対策－終戦記念日を前にして

私は毎年8月14日か15日に靖国神社を訪ねることにしている
目的は、「参拝」ではなく、調査だ
何かと議論が多い靖国神社で実際に何が行なわれているかを調査しに行くのだ

これまでの訪問で、私は、靖国神社や先の戦争について次のような見解を持っている
これは、英検や国連英検、通訳ガイド試験の論旨対策の中でも受講生と意見を交換している内容だ

・靖国神社は、英霊が祀られており、国の強制で駆り出されて戦死した兵士への鎮魂の場だ
・展示館の中の展示の仕方や、上映されている映画を観ると、「あの戦争は、自存自衛のためのやむをえない戦争であり、侵略戦争ではなかった」と明確に主張しているが、この点はもっと着目されていい
・この立場は、村山総理の談話以来の日本政府の立場とは明らかに異なっている
・この立場は、私たちが学校で習う「先の戦争は侵略戦争であり、アジアの人々に多大の犠牲を強いた」というものともかけ離れている
・どこの国でも、国家の命令で、戦争で死んだ人を手厚く弔うのはあたりまえだ
・中国や韓国はＡ級戦犯が一緒に祀られているからけしからんと言っているが、どうせ文句を言うなら、靖国神社は戦争を正当化している神社だから安倍総理が行くのは許さないと言えばまだわかりやすい。
Ａ級戦犯が合祀されているからけしからんと言うなら、Ａ級戦犯だけ別の場所に移せば靖国神社に安倍さんが参拝していいのだろうか？　ぜひ聞いてみたいところだ

もうひとつ大事な点がある
法理論的にいえば、軍事法廷で裁かれ、死刑宣告を受けて殺された人はその時点から罪びとではないのだ
命をとられることで罪はあがなったことになる

わかりにくければこの説明はどうだろうか
裁判で有罪となり、20年投獄された人が刑期を終えて出所したら、その人は犯罪人だろうか？
いや、違う。その人は元犯罪人であり、収監されることで罪を償い、出てきたのだから、普通の人だ
刑期を終えて出てきた人を罪びとと言うのは法理論から言うとおかしい
世間の人が見る目が厳しいのは当然だが、それでも、刑期終了者はもう犯罪人と呼んではいけないのだ

ちなみに、私は日本国憲法についてこんなふうに考えている
・できてから68年もたつからカバーしきれていない点がある。追加すべき条項があり、それらを入れるべきだと思うから、私は改憲論者だ

・「憲法を変えようとする人たちは9条をないがしろにしようと悪だくみする平和の敵だ、今の憲法は一言一句変えてはならない」という偏狭な立場を私はとらない
・大多数の国民が9条はそのままでいいと思うならそうすればいい。でも、そのことと、追加すべきことを追加する取り組みは別のことだ

・例えば、首相公選制、住民投票の結果の尊重は多くの人がサポートしている考え方だが、今の日本国憲法を変えないと実現しない。理由は誰でも知っている簡単なことだ。今の憲法は代議制をベースにしていて、国民の直接投票で物事が決まる仕組みではないからだ。これは全員が小学校で習うことだ

・9条についていえば、①日本は他国を絶対に侵略しないことを誓います、②でも、攻撃されたら、国民の生命、財産、安全を守るために反撃しますよ、そのための軍事力はもちます、③核兵器は作らないし、持たないし、持ち込ませません
こうすれば、多分、8割くらいの日本人は賛成するのではないだろうか？

9条は素直に読めば（小学生に読ませれば明らかだ）日本は戦争放棄したし、軍事力をもたない、責められても反撃しないと書いてある、にもかかわらず、自衛隊は25万人居て、軍事予算も世界で5位だ

ごまかしはやめるべきであり、上記のようにすれば大多数の国民が賛成すると思う
軍隊があって国を守るのは世界の常識だ、何の問題もない