- 松岡 在丸
- 松岡在丸とハウジング・ワールド
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
家づくりを始めると、プランニングでかなり悩むことになります。
結局のところ、センスの良い選択ができる人は、その感性を磨いてきたことのあるケースがほとんどです。
インテリアや住宅の写真集の細かいところをよく見ているとか、海外の住宅、他の人の住宅の外観をよく観察しているとか。プランがどうなっているのか、というところもしっかりとみるんですね。
自分の貧弱な感性の中で選ぼう、楽しもうとするのではなく、まずは自分の中のスキルやノウハウを向上させるべく、視野を広げたり様々なことを体験したり、という柔軟な感覚を養うことが大切だったりするものです。
今の自分の暮らし方を基準に家づくりをするのではなく、豊かな暮らしを実現している方の例を参考に、自分と家族のライフスタイルにどんな調整を加える必要があるのか、どんな家に住むと自分たちの生活の質は向上するのか、という観点でアドバイスをプロに求めるのも良いことです。
家の楽しみ方、面白がり方を知らない?
日本人の多くが、ホームパーティーを楽しんだり、家の中でレクリエーションを楽しんだりすることに不慣れです。
海外では、外出して楽しむ以上に、日常の中で多くの家族や友人たちと、家の中で楽しく過ごしていたりします。
楽器を演奏してみんなで歌ったり踊ったり。小学生の頃にクラスのお楽しみ会で遊んだようなことをホームパーティーで楽しんでみたり。
週末は家でゴロゴロしながらテレビを観て過ごします、ということではないんですね。
家族で家の中で楽しむことを知らないまま、家を建ててしまってはなりません。家づくりをする前に、家族で出かけたり、家族でレクリエーションをしたり、家族でたくさんの会話をしてみたり、意見交換をしてみたり。
とにかく、コミュニケーションをたっぷりと持ちましょう。そして、家族の親睦を深めるのは家そのものの存在意義なのだ、ということを家族全員が理解するようにしましょう。
そこに、海外やいい家での暮らしの優雅な感性が加わることによって、家づくりはもっと質を求めたプランニングが出来るようになります。
感性を磨く。これが無いと、家づくりは随所で優先順位を間違えて後悔することになります。
このコラムに類似したコラム
暮らし方に根差した家とは 松岡 在丸 - 建築プロデューサー(2013/09/11 16:57)
キッチンを調理するだけの場所にしない 松岡 在丸 - 建築プロデューサー(2012/11/26 20:21)
楽しみのルーフバルコニー 松永 隆文 - 建築家(2012/06/05 17:31)
設計事例「陰影のある住まい」 奥山 裕生 - 建築家(2011/03/22 23:00)
ある家のものがたり「コンセント」 千葉万由子 - 建築家(2010/09/29 16:40)