- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
最近、プロ野球、ゴルフだけでなく、各スポーツで実施されている指導法があります。
それは「ビデオ」を使った指導法です。
これは主にプロ選手が自己管理をする際に用いられます。
簡単に説明すると、
ゴルフ選手のAさんは、毎週ツアー(試合)を行っているプロです。
ある試合で、思いもよらぬ成績になってしまいました。
その試合を思い返すと、どうも「ドライバー」のショットが乱れていることに気付きました。
そこで、過去に撮っておいた「調子の良かったときのショット」を見直しました。ちょうど今回の試合がテレビ中継されており、その日の自分と比較して見ました。
すると、
「ひざが・・・」
「頭の位置が・・・」
「あれ?ボールの置く位置が・・・」
など、良いときとの違いが多く出てきました。
このビデオをもとに、翌日から練習を再開し、そのフォームに戻していくのです。
この考え方は、そのまま勉強にも応用できます。
撮影するのは難しいと思いますが
「自分の良いとき」を思い出すことはできると思います。
それも難しいなら、
思い出せそうな「もの」を身近に置いておくといいでしょう。
例えば、
良かったときの「ノート」「テスト」や「成績表」または日記などです。
・集中して、良いペースで勉強ができた。
・覚える量が多かった。
・難しいものも逃げずに立ち向かえた。
そういった「良いとき」は、誰しもあるはずです。
勉強が続けられる生徒、やる気に左右されない生徒
つまり自律できている生徒は
「ピンチのとき、ダメなときに、良いときを思い出している」
わけです。だから、悪い時間・期間が短いのです。
これを自分で修正できるのか、ダメになってから人に言われて直すのかは大きく違います。
当然、塾屋は前者を目指して指導しています。
ご家庭でも「良かったとき」のお子様の様子を
思い出させてあげてください。
ちょっとダラけていたとき、お子様に、こう言ってあげるのです。
「いま、○○(名前)が勉強に集中していたときと、姿勢とか動きが変わってるよ。今日、勉強し始めたときは、すごく良かったじゃない?あのときの姿勢、ペースに戻しながら勉強してみようよ」
もっと効果的な方法があります。
それは・・・
これを「置き手紙」にするのです。
勉強中に話しかけるよりも、こうした内容を保護者の方が書いて、
そっと机に置いてあげるのです。
これは、私が指導しているときに使っている手段です。
生徒の勉強中に「ふせん」で書いて渡しています。
これまでの経験上、
どんな成績の生徒でも必ず「良い時」があります。
その良い時を、まずは周りの人が覚えていてあげてください。
その良い時を繰り返し呼び起こすことで、次第に自分で「良い時をつくる」ことができるようになります。
「褒めて伸ばす」ことが効果的だとされています。
それと同じくらい
【良い時を思い出させる】指導は効果的だと思います。
生徒(お子様)からしても、「見てくれている」安心感も与えられますよね。
このコラムに類似したコラム
何が点数を下げているのか~意外な要因もある~ 坪内 康将 - 塾講師(2013/02/17 11:20)
【提案したこと】を評価する指導システム 坪内 康将 - 塾講師(2012/11/06 16:18)
【中学受験 勉強法】中学受験の塾の新学年の家庭学習が終わらないときは! 安藤 由紀 - 中学受験アドバイザー(2017/04/09 14:16)
【中学受験 勉強法】中学受験の勉強で4年生が今後できないと苦労すること 安藤 由紀 - 中学受験アドバイザー(2016/09/07 18:31)
新学年の家庭学習の勉強法はどうすればいいの? 安藤 由紀 - 中学受験アドバイザー(2015/03/07 17:53)