
- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
実力を100%出す
これはスポーツでも勉強でも理想とされていますが、はたして100%出し切ること可能なのでしょうか
私は、必ず何かの要因で何%ずつ下がっている
と考えています。
なので、100%を出すための努力をするというよりも
下げている要因を知って、それをなくす
努力をもっと皆さんには考えて欲しいです。
その「下げている要因」ですが
よくあるのは
「集中力」「眠気」「周りの音」
などです。
しかし、もっともっと要因の追究をしていけば、
意外な要因が大きな差になっていることもあります。
例えば
・午前中はダメ(時間帯による差)
・連続ではダメ(テストの連続)
・休憩時間が長いとダメ(休憩の長さによる差)
・数学の後の国語がダメ(教科順の差)
・できなかった後の教科がダメ(出来の差)
こんなことも要因になります。
では、こういった要因はどう探せばいいのでしょうか。
その探し方は・・・
対照実験
です。
対照実験というのは、中学の理科の実験でおなじみの方法で
例えば
でんぷん+だ液の入ったA でんぷん+水の入ったB 糖+でんぷんの入ったC 糖+水が入ったD
といった4つを比べることで、1つの条件があるかないかで何が変わるかを調べる方法です。
これを勉強に当てはめると、こうなります。
例
「今日、朝から入試形式のテストを全教科、本番どおりにやったら、点数がいつもより相当悪かった」
↓
「では、いつもやっている状況と、今日では何が違うのか」
↓
「あ、朝からだったからかな・・・」
「あ、全教科一気にやったことがなかったからかな・・・」
「あ、休憩時間が長すぎてダラダラになったからかな・・・」
など、これまでとの違いを比較していくことで、
要因が見えてきます。
そして、その要因が本当かを検証するため
上記のケースなら、例えば、朝が要因かを試すため
違う日の朝に1教科テストをしてみる。それがこれまでの点数と比べて大きく下がるかどうか検証。
これで下がっていれば「朝」が要因の可能性があります。
これで今までどおりなら、他の要因の可能性があります。
こうした自分の勉強の対照実験をしていかないと、自分自身の勉強の要因は見えてきません。
もちろん、日ごろの勉強の様子を長く見てきた人が周りにいれば解決は早いでしょうが、
保護者の方でも学校の先生でも難しいことなので「自分で検証する」ようにしないと
誰も指摘してくれないと考えたほうがいいです。
勉強をする
この行為だけを考えてしまうと、単なる勉強マシーンになってしまいます。
しかし、
勉強を「考えて」する
こうすると、すればするほど「自分のことがわかって」きます。
あ、自分はこういうときに力が出ないのか
あ、自分はこうなると力が発揮できるのか
など、自分が大人になっても使えるものがたくさん身につきます。
ただ勉強して、点数の上がり下がりに一喜一憂する・・・
そんな勉強をまだしている人は、
まずは何か結果が出たときに
「なんで?」と何回も思ってみてください。
「なんで?」癖から始めてみましょう。
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