第837号:LANで固定IPとDHCPを混在させる方法
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2013/06/11
第837号:LANで固定IPとDHCPを混在させる方法
昨日少々細かくLAN上にデータベースシステムを
構築する際のポイントを記載しましたので、今日
から補足をしていきたいと思います。
ネット上で解決策を探している方々のお役に立て
れば幸いです。
無線LAN上にデータベースを設置する場合、
データベースがインストールされているPCを
サーバ機として他のPCから認識させる必要が
あります。この問題の最も簡単な解決策は、
サーバ機のIPアドレスを固定してしまう事です。
例えば、社内LANのIPアドレスが192.168.1.2
から192.168.1.255までの範囲で採られている
場合、最後の192.168.1.255というIPアドレスを
サーバのIPアドレスとして固定してしまいます。
この際、他のPCも全て固定してしまえば、
IPアドレスの衝突は起きないのですが、もし
DHCPという自動でIPアドレスを割り振る機能を
使っていると、PCを立ち上げなおす度に、
新しいIPアドレスを設定する為、サーバ機の
IPアドレスと衝突する、或いは先に取得して
しまうという事態が発生します。そうなると
データベースを認識できず、システムが停止
してしまいます。
解決策はとても簡単で、サーバ機のIPアドレスを
DHCPの自動割振りの範囲から外すのです。
通常無線LANのルータには設定する為の画面が
あります。例えばブラウザから
http://192.168.1.1など、ルータのIPアドレスを
入力するとルータの設定画面が表示されます。
ルータの説明書に記載されたID,PWを入力すれば
社内LANのDHCPの範囲も設定できます。
例えば、初期値が192.168.1.2から255個と設定
されていたとすると、この255個のままだと
192.168.1.255は自動設定の範囲に入ってしまい
ます。そこで255を100に変えれば、サーバ機の
IPアドレスは他のPCに取られる事はありません。
但し、社内のPC数が100台以内という訳です。
この簡単な設定を見付けられずに、私は一週間
悩んでしまいました。知っていれば一瞬のこと
ですが、中々この様な簡単な事は人には聞けない
ものです。では、明日も恥ずかしくて技術者には
聞けない様な解決策を記載させて頂きます。
【6月11日って?】
今日は雑節の一つ「入梅」です。
雑節という言葉は余り馴染みがありませんが、
入梅の他、節分、彼岸、八十八夜、土用などは
皆さんもご存知かと思います。
今年ももう梅雨、気が付けば夏と一気に時は
過ぎていきます。時間を大切にして下さい。
※暦の情報はWikipediaを参照しています。
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