色んな国からの履歴書と、異文化コミュニケーションする時には、まとめず具体的に話うことが日本人には重要だという話の続きでなですが、
アメリカ人の履歴書によくあるアピールポイント、diversity(多様性)についてです。
diversity(多様性)という言葉をアメリカ人の履歴書の中でよく目にします。
そして、日本人の履歴書では、一度も見たことがありません。
このdiversityという語の切り口で、アメリカ人と日本人を見てみましょう。
アメリカに旅行に行って、私は観光客として扱われた事があまりありません。横断歩道で突然隣にいた女性に何時か訪ねられたり、男性に声をかけられても、「ぼくは、そこの会社で働いてるんだけど、キミも、この辺で働いてるの?」とか、スーパーで「ちょっとすみません、手が届かないから、あそのこジャム取ってもらえる?」とか、こんな感じです。
日本に帰って、アメリカどうだった~?と尋ねられた時、「楽しかったよ。知らない通りすがりの人に外国人みたいに扱われないから、気が楽~。」と私が言うと、「えー、でも、ぷるんちゃんの顔、アメリカ人じゃないじゃん、全然。」と笑いながら言われました。
そうなんです、アメリカ人=トムクルーズみたいな顔 という方程式が、まだまだ、日本人の中にはあるのですね。なぜかと言うと、日本では、日本人みたいな顔の人ばかりだから。
アメリカには、中国系とか、アフリカ系とか、スペイン系とか、色んなお顔の人がいますから、私が外国人扱いされないのは当然の事なのでしょう。
アメリカでは、顔も diversity に富んでいる訳です。
日本人の中には、まだまだ、
アメリカ人=トムクルーズ
フランス人=ジャン レノ
イギリス人=ジュードロウ
みたいな顔の方程式があるのではないでしょうか。ま、全部、私たちには、同じように見えますが。。。
話は戻って、「多様性」がどうしても育まれない理由の一つに、東京以外の都市は、日本人ばかりだという事もあるでしょう。ある程度似たような価値観、考え方、背景を持っていると思っている私たちは、
すぐに他人の考えを想像できると思い込んでいるのではないかと思います。
ですから、「察し」とか「阿吽の呼吸」とかができるのだと思います。
異文化コミュニケーションは、「多様」である事が前提です。ですから、アメリカ人にとってコミュニケーションスキルは、ものすごく重要なスキルですから、diversityに富んでいるとアピールすることは、コミュニケーションスキルを持ち合わせていると言う事に繋がります。
では、私たちの考えるコミュニケーションスキルとは何でしょか。
「人が好きだ」とか「新しい人と出会うことが好きだ」とか「社会人としての言葉が使える」とか「誰とでも話せる」とか、そんな様なことではないでしょうか。
私は、異文化コミュニケーションは、何も各国間で起こることではなく、人と人が出会った時、起こるのではないかと思います。
同じ日本人でも、東北の方と、関西の方は考え方や価値観、常識が異なるのではないかと思います。
また、教育背景の違う人たちが出会えば、やはり価値観や経験が異なると思います。
ですから、確かに日本人という国籍は一つかもしれませんが、
既に日本でも、各個人にある背景は多様で、人と出会う事は、異文化コミュニケーションではないかと思います。
コミュニケーション能力があると思う人は、自分に多様性という考えがあるかどうか見てみると、「言葉づかい」などの表面的な技術ではなく、本当のコミュニケーション能力へと繋がるのではないかと思います。
diversity と communication skills は、非常に密接な関係があると言えるでしょう。
スペースアルク にはこのように掲載されていました。
diversity
【名】 〔意見{いけん}や様式{ようしき}などの〕多様性{たよう せい}、さまざまな種類{しゅるい} 〔人種{じんしゅ}や社会経済的{しゃかい けいざい てき}〕多様性{たよう せい}(許容{きょよう})・He has led the movement to ban harassing speech and promote racial diversity. : 彼は妨害演説を禁止し、人種の多様性を促進する運動を指揮してきた。 〔通常{つうじょう}のものとの〕相違点{そういてん}、食い違い
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