自分の首を絞める日本人 ~なぜ日本は合成の誤謬を克服できないのか?~ - 家計・ライフプラン全般 - 専門家プロファイル

真鍋 貴臣
香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
香川県
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2017年11月22日更新

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自分の首を絞める日本人 ~なぜ日本は合成の誤謬を克服できないのか?~

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考えさせられる記事が載っていました。

【記事抜粋】

『最も上げて欲しい税金』、1位はたばこ税

 会計年度末が近い今、1年で最も税金を意識する時期ではないだろうか?特に、昨年末に安倍政権が誕生した影響で、消費税の増税や住宅ローンの減税などが話題となっている。そこで、ORICON STYLEでは20代~40代の男女800名に対して、税金についてのアンケートを実施した。『最も税率を上げてもいいと思う税金』の1位は【たばこ税】となり、愛煙家には厳しい結果となった。

(以下、http://life.oricon.co.jp/2021899/full/参照)


【抜粋終了】

私もタバコは嫌いです。

その昔、数年間吸っていましたが、体に合わずに辞めました。

そんな経験もあってか、個人的には「たばこ税」を増税する事については異論がありません。

しかし、一人の金融関係者としてこれを考えた時、たばこに対する増税バイアスには疑問を持っています。

というのも、喫煙に対する過剰な税率は様々な意味を持つと感じている為です。

日本人は、たばこ=社会的悪者(失礼!)というイメージに踊らされ過ぎているのではないでしょうか。


■ピグー税とラムゼイルール

税負担は本来公平であるべきです。

というのも、税とは本来公共を支える手段の一つとして存在するものだからです。

ところが、たばこについては税が「悪者を裁く手段」にすり替えられています。

たばこ税のような「社会的悪者」に対する課税については、1900年代初頭から中旬にかけてイギリスで活躍したアーサー・セシル・ピグーという経済学者が考案した「ピグー税」という課税方法に一つの起源を見る事ができます。

これは、外部不経済(社会悪)を出している主体にその費用を負担させようという考え方で、いわばたばこの税金やガソリンの税金はこうした思想が元になっています。

更にもう一つ、「価格の所得弾力性が低い品物には高い税率を掛けるべきだ」という「ラムゼイルール」という課税の考え方があります。

要約するならば「品物の値段が上がっても需要が減らない品物については高い税率をかけよう」という事です。

ここ最近のたばこ税の動きを見ていると、これら「ピグー税」と「ラムゼイルール」の考え方が色濃く反映されているように感じるのです。


■たばこ税増税がもたらす未来

嗜好性が強く、社会的悪者である煙草は、まさに格好の「課税標的」です。

しかし、ここから見える未来図は、いずれ別の何かがそういった「標的」にされるであろうという事です。


それはアルコール税でしょうか?

あるいは肥満税でしょうか?

はたまたイケメン税でしょうか?

日本では、一端「社会悪」と認定されたモノたちは、その後浮上する術を持ちません。

外部不経済を正すため、そしてどうせ辞めれないからと高い税率をかける世の中と、それに迎合する世論は、物凄く「私的制裁」に満ち、日本独特の「生きにくい空気感」を作り出しているように感じます。

これは、「コスパ」というキーワードを元に費用対効果の追及に奔走し、結局デフレスパイラルに陥った日本の現状を映し出しているように思います。

ミクロの最適行動がマクロ的視点では逆に働く事を「合成の誤謬」といいますが、日本人は結局のところ、自分で自分の首を絞めつけ続けています。

そういう意味で、再度「日本人が本来持っていた互助の精神性」を見直す事が必要なのではないかと感じています。

喫煙者も非喫煙者も、お互いを考えて行動する文化が出来ていれば、「たばこ=悪者」というコンセンサスは広まっていなかったかもしれないですし、それこそが「生きにくい空気感」を打破するキッカケになるような気がしてなりません。

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