- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
相手の動作をそっくり真似ること、私たちは赤ちゃんのときには、人間らしい言動を、大人になってからは技術をこの真似で学習していきます。赤ちゃんに向かって例えば「いないいないばあ~」をすると、赤ちゃんはその顔をじっと見て、同じように口を開けてばあ~と言おうとします。真似しようとしているのが分かります。
赤ちゃんが言葉をしゃべれるようになると、言葉もそのまま真似をします。「まんま」「ぶーぶー」「わんわん」「にゃんにゃん」「うまうま~」など赤ちゃん言葉は、まだ口を上手く使えない赤ちゃんでも、発声しやすい言葉です。私たちは知らず知しらずのうちに、赤ちゃんでも発声しやすい言葉を選んでいます。私たちは真似をすることによって、段階的に学習をしているのです。
保育園か幼稚園くらいの子供になると、体を自由に動かせるようになりますから、そうすると動作を真似る遊びができるようになります。鏡ごっこをすると、とってもよく遊んでくれます。大人になると、ばかばかしくって、大人同士で鏡ごっこなんかしませんが、子供には相当、面白いようです。
大人にとっては、ばかばかしい鏡ごっこですが、実は大人でも無意識に、あるいは意識的に鏡ごっこのように、シンクロしているのを見かけます。仲間意識を確認するために、同じ隠語を使う、同じ服装や持ち物を持つ、などは分かり易いシンクロです。電車の中で、並んで座っている男性2人でも、同じように足と手を組んでいたり、あるいは同じような動作で携帯を使っていたりします。
恋をすると、まるで子供のように純粋な気持ちになるのでしょうか。はたから見ていると、鏡ごっこのように愛する二人はシンクロします。居酒屋などでは、同じタイミングでグラスを持ち上げたり、同じテンポでうなずていたりしています。純粋な気持ちになりたければ、子供に戻るなんて、不可能に挑戦するよりも、恋愛をするほうが実現性があると思いませんか。
真似ることは学習でもあり、また仲の良い状態であることでもあります。そもそも学習とは真似ることであり、真似る相手は仲が良い、安心できる人、信頼関係のある人であることが、最も学習に適している関係性です。
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