恋愛セラピストのあづまです。
「自分の無意識にも責任を持つ、という高い意識を。1」の続きです。
夫の側も、距離を取って何が悪い?一旦離れてお互い頭を冷やすのが当たり前ではないか? という自分の信念に何の疑問も持たないことが、妻の気持ちを傷つけているという真実に気づく必要があります。
もし自分の信念に十分責任を持っていたとするなら、この夫は、距離を取って冷却するという自分の行動パターンを、いつも自動的に実行してしまうので はなく、「確かに自分は、距離を取るという行動を自動的に取りがちだが、今回はそれでいいのだろうか?」と考えられるわけです。
その結果、自分と違う感じ方、考え方の相手には、接し方も変える必要があると気づくことができます。
自分の感情に責任を持つ、ということ。
次に、自分の感情に責任を持つ、という話をします。
感情に責任を持つことで、まず大事なのは、たとえ相手の行動で湧き上がってきた感情であっても、その感情は自分のものである、という点です。
相手の暴言で傷ついたとしても、傷ついたと感じている、自分の感情には自分で責任を持つということ。感情にまかせて反撃したり、感情的で極端な行動に出たり(家出とか)して、不利益を被ったとして、それは結局、自分の責任だということです。
「元の原因を作ったのはあなたの行動だから、私が怒っているのはあなたの責任」、ではないよ、ということ。
あくまで、感情は自分のもの。相手の行動がきっかけであっても、自分の感情は自分の責任なのです。
(※相手の行動を、冷静に判断して、問題アリなら、きちんと責任を取らせることも、もちろん大事ですし、基本ですが、これは今後の社会というよりむしろ、現在の「行動にだけ責任を持てばいい」社会のルールですから、ここではこれ以上は取り上げません。)
さて、自分の無意識に責任を持つ、という観点から見ると、「感情に責任を持つ」ことの、もう一つの側面が見えてきます。それは、
いま自分が感じていない【無意識の中に抑圧している感情】にも責任を持つ、ということです。
これは、ここまでの話と比べて、より難しく、より高度であると思います。
たとえば、自分が、子供時代の愛情飢餓や、過去の辛い経験などから、無意識の中に怒りを抱えて生きていたとします。怒りを表に出している人は付き合いにくいですから、本人も怒らないようにフタをしているわけです。
現在の社会では、怒らないようにフタをする、という努力で、表面的な行動だけ取り繕えば、それ以上の責任は問われない、というのがルールですが、このコラムの主旨は、それだけでは不十分だよ、ということなのです。
「自分の無意識にも責任を持つ、という高い意識を。3」へ続きます。
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