配当金をもらったら確定申告も
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主婦A「大企業は業績好調で配当金がいっぱい出るらしいわよ」
会社員C「うちは株式投資とかしていないからあまり恩恵ないね」
主婦A「やっぱり少しは投資やった方がいいんじゃない」
会社員C「今はいいけど損することもあるし」
先生B「投資についての話だね」
会社員C「自分の周りでは損した話しか聞かないからイメージがよくないですよ」
主婦A「バブルが崩壊して、しばらく低迷していたからね」
先生B「日本だけで見ればそうだけど、世界を見渡せばその間に急成長した中国などの新興国もあるから全部が全部損するというわけではないよ」
会社員C「たしかに中国の勢いはすごいですけど、そこまでは気づきませんでした」
主婦A「ところで配当金ってもらうとやっぱり税金かかるんですよね」
先生B「20%の源泉徴収になるんだ。預金の利息と同じだね」
会社員C「それじゃ面倒な確定申告もいらないんですね」
先生B「原則必要ないけど、やった方がいい場合もあるんだ」
主婦A「どういう場合ですか」
先生B「配当金は、株や投資信託の損失と相殺することができるんだ」
主婦A「相殺するということは、損失が小さくなることですよね」
会社員C「そうか、配当金は源泉徴収されているからその分の税金が戻ってくるっていうことですか」
先生B「そのとおり。相殺されて配当金は少なくなるからその分の税金が戻ってくるんだ」
主婦A「なるほど。損した時も少しでも税金が返ってくるのね」
会社員C「もし、株が利益だったらどうなるんですか」
先生B「配当控除って制度があるけど、それを利用しないほうが有利な場合も多いんだ」
主婦A「配当控除ってなんですか」
先生B「簡単に言うと配当金は企業の税引後の利益から払われているんだ。つまり、もらう人にも課税すると二重課税になるんだ」
主婦A「難しくてよくわからないけど、、、」
会社員C「どういう場合に配当控除が有効なんですか」
先生B「たとえばこんなケースだよ(所得控除などは考慮しない)」
配当金 100万円
源泉徴収税額 20万円
確定申告した場合の税金
100万円×15%-100万円×12.8%(配当控除)=2万円
20万円-2万円=18万円→還付額
会社員C「確定申告すると、源泉徴収された金額よりも少なくなるんだ」
先生B「もちろんケースバイケースだけど、基本的には所得が少ない場合に利用されることが多いけど、迷ったら試算してみるといいよ」
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