大黒たかのり(税理士)- コラム「太陽光でお得に」 - 専門家プロファイル

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オオグロタカノリ
( 東京都 / 税理士 )
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太陽光でお得に

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税金 2015-09-08 11:00

主婦A「最近太陽光パネルを乗せた屋根が多いわね」

 

会社員C「エコブームと、電力の買い取り制度があるせいだよ」

 

主婦A「たしか、1キロワット当たり30円ぐらいだったかしら。前はもっと高かったような気がするけど」

 

先生B「こんにちは」

 

主婦A「先生、今太陽光パネルの話をしていたんですが、買取価格っていくらか知っていますか」

 

先生B「住宅用だったら今は1キロワット当たり33円で、昨年は37円だから年々下がってきているよ」

 

会社員C「住宅用とそれ以外では買取価額が違うんですか」

 

先生B「非住宅用は今27円。その代わり買取期間が住宅用は10年間だけど、非住宅用は20年になっているよ」

 

会社員B「でも自宅の電気代が安くなって、余ったのは買い取ってくれるからいいよね」

 

主婦A「エコ意識がみんな高いのね」

 

先生B「税制でも支援しているよ。以前断熱工事をした場合の住宅ローン控除の話をしたかと思うんだけど、その制度の中で太陽光パネルの設置も適用できるんだ」

 

会社員C「たしか、ローンを組んでも組まなくても控除が受けられるって制度ですよね」

 

先生B「よく覚えていたね。ローンの場合はローンの年末残高の2%で5年間、ローンでない場合は、実際の工事費用と標準工事費用のいずれか少ない方の10%でその年のみ」

 

会社員C「太陽光の場合 標準工事費用はいくらですか」

 

先生B「通常はキロワット当たり537,200円。5キロワットだと268万円だね。通常だと上限250万円だけど、床の断熱工事などと一緒に行えば上限が350万円になるよ」

 

会社員C「仮に上限の250万円の10%だと25万円か」

 

主婦A「エコにもなって、余剰電力も売れて、なおかつ税金も安くなるんだったらやりたくなる気持ちもわかるわ」

 

会社員C「うちもやろうか。先生、念のため条件を教えてもらえますか」

 

先生B「主な条件は下記の通りだよ」

 

・工事完了から半年以内に住んで、毎年12月31日まで引き続き住んでいること

・床面積が50平米以上であること

・ローンの返済期間が5年以上であること(金利が1%に満たない場合はだめ)

・合計所得が3,000万円以下であること

・費用が50万円超など

 

主婦A「ところで先生。売電した収入は確定申告が必要なのかしら」

 

先生B「そうだね。これは雑所得になるんだ」

 

主婦A「雑所得?給与と合算して申告すればいいんですか」

 

先生B「そうだよ。ただし、1か所からしか給与がなくて、年収2,000万円以下の人は、他の所得が20万円以下なら確定申告はいらないんだよ」

 

会社員C「つまり、給与と売電収入しかなければ、売電収入が20万円以下なら確定申告はいらないんだ」

 

主婦A「それはラッキーだね」

 

会社員C「売電収入がどれくらいになるか分からないけど、うちも太陽光やってみようか」

 

主婦A「でもその前に先立つものがなければできないんですけど」

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