長谷川 進(経営コンサルタント)- コラム「2008年版中堅・中小企業のIT意識調査(3)」 - 専門家プロファイル

長谷川 進
新規事業成功の鍵は、リスクヘッジを考えた事業戦略策定にあり

長谷川 進

ハセガワ ススム
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
Q&A回答への評価:
5.0/1件
サービス:0件
Q&A:3件
コラム:2,980件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
080-5450-9751
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

2008年版中堅・中小企業のIT意識調査(3)

- good

IT化 2008-09-19 10:34
中小企業診断士の長谷川進です。こんにちは。
今日はSaaSについてのお話です。

ITproにおいて、2008年版中堅・中小企業のIT意識調査が報告されています。

SaaSに関する主なポイント
(1)SaaSへの取り組みと関心度に、年商規模別の差はあまり見られない
(2)中堅・中小企業がSaaSに期待することの多くは、コスト削減である
(3)SaaSの利用対象として、財務会計、人事給与、販売/在庫管理などの定型的な経理処理が上位に挙げられている
(4)「SaaSはパッケージよりも安価である」というイメージ先行から、製造業では、生産管理やERP(基幹統合業務システム)でSaaSへの期待が高いようである
(5)コスト削減以外のSaaSのメリットとして、「トライアル的な運用ができる」「自社では運用が困難な業務を他者へ委託することができる」が挙げられる

私が注目したのは、(2)(4)(5)です。

最近注目されているSaaSですが、イメージ先行であることは否めません。

ITベンダー各社はさまざまな説明をしていますが、「ネットワーク経由でサービスを利用する」という本質的な部分においては、従来からあるASPと変わりません。

パッケージソフトを活用した通常のシステム構築をした場合でも、カスタマイズの程度によってはSaaSのコスト優位性には疑問を感じますし、SaaSでなくても他者への運用の委託は可能なわけです。

ですので、SaaSはあくまでソリューションの一つの選択肢として捉えるくらいでいいですね。

但し、「サービスを利用する」という考え方により、IT化のハードルが下がる可能性はメリットとして考えられます。

H/W構成やS/W構成などを気にせずに、情報セキュリティなど面倒なIT運用を他者へ委託できることは、メリットといえます。

「SaaS」という言葉に踊らされずに、自社の経営戦略にマッチしたIT化を進めていきましょう。

横浜で働く中小企業診断士長谷川進のブログ

カテゴリ 「IT化」のコラム

ごくごく当たり前の結論(2021/12/21 11:12)

ネットの無駄(2021/11/22 10:11)

経営の視点とITの視点(2021/10/19 10:10)

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム