沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「1月の住宅ローン金利、決定までのプロセス」 - 専門家プロファイル

沼田 順
住宅金融公庫出身のFPが貴方のマイホームライフをサポート

沼田 順

ヌマタ ジュン
( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
Office JUN 代表
Q&A回答への評価:
4.6/88件
サービス:5件
Q&A:116件
コラム:535件
写真:0件
印刷画面へ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼
「住宅ローン、不動産アドバイス」 (※外部サイトへのリンクです)
公式ブログ

1月の住宅ローン金利、決定までのプロセス

- good

相談業務 店舗タイプ 2011-01-04 09:00

1月の全期間固定金利は、三井住友銀行では12月より0.09%低い、3.04%になっています。

1月の固定金利の基準となる12月はアメリカ国債で損失を出した大手銀行が、その穴埋めのために今まで利益が出ていた日本国債を一斉に売りに出したため、固定金利の指標となる長期金利は1.2%前後まで急上昇しました。12月中旬に翌月の金利を発表しているソニー銀行はその影響で1月の固定金利を引き上げました。

しかし、その後アイルランドなどが格付け機関から格下げされるなど欧州不安が再燃したこと、及び日本の概算要求で発表された日本国債の発行高が市場に与える影響が小さいなどの思惑から12月末には長期金利は1.1%前後まで低下しました。

 

このように12月は銀行側の資金調達の時期によって、調達金利にバラツキが出たことからソニー銀行では上昇、三井住友銀行では低下という結果になりました。

また、これは余談になりますが、毎年1月~3月は銀行の住宅ローン争奪戦が激しくなるため、戦略的に金利を設定してくる銀行もあるため注意が必要です。

なお、フラットに関してはあくまで調達金利による設定が行われるため、素直に考えると横ばいの可能性が一番高いのではないかと考えています。

 

2月の固定金利はまずは株価の動きに注意が必要です。今年は株高の予想が多く、そうなると長期金利は上昇し固定金利も上昇します。(但し、円高が進行すると株高のシナリオは崩れます) 

一方で大手銀行の長期金利の損益分岐点は1.2%前後と言われており、この水準を超えるのもなかなか困難ではないかと考えます。現時点では1月から横ばいの可能性が一番高いと考えています。

 

なお、変動金利は私のブログで指摘した、超過準備預金への0.1%の金利付与が続く限りは短期プライムレートも下がらず横ばいの見通しです。


沼田 順(CFP上級国際ライセンス)

 

約40の厳選されたファイナンス系ブログが参加している「BLOGOS finance」

そこに参加させて頂いている、私のブログもよろしければご訪問下さいませ。

住宅ローン、不動産アドバイス

カテゴリ 「相談業務」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 初めての住宅ローン選び(メール、提案書なしプラン)

貴方は住宅ローン選びに自信はありますか。そんな時は、住宅金融公庫出身のCFPにおまかせ下さい。

料金
5,000円

最近は住宅ローンも様々な商品が登場し、本当に自分のライフプランに合った住宅ローンを選択するのが難しくなりました。しかし、住宅ローン選びは物件を選ぶのと同じくらい大切な作業であり、この作業を中途半端にしてしまうと将来の生活設計も狂いかねません。公庫時代から現在まで、住宅ローンを見続けてきた筆者が、将来の金利動向も踏まえ、お客様に本当に合った住宅ローンを選べるように、サポートいたします。

初めての住宅ローン選び(メール、提案書なしプラン)
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム