長期金利の急上昇には要注意
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7月28~29日に行われた、日銀の金融政策決定会合以降、長期金利の急上昇が続いています。これは先の記事でも指摘したように、追加緩和にマイナス金利幅や国債買い入れの拡大が盛り込まれなかったことで、債券市場における追加緩和の限界説が意識されたこと。次回9月20~21日の金融政策決定会合で、今での政策効果について総点検を行うとあり、これが今までの債券市場における、追加緩和の姿勢を変化させるとの思惑からです。
2日の10年物国債利回り(長期金利)は-0.025%まで上昇し、7月8日に付けた-0.300%と比較すると-0.3%近くも上昇しています。4日の利回りは-0.080%まで多少低下しましたが、現在の状態では、損失を抱えた投資家が多数いるものと考えられます。(国債価格と利回りは逆相関の関係)
市場が恐ろしいのは、早めに損失を回避しようと、国債の売りが続き、利回りが一方的に上昇してしまうことです。市場では、相場が荒れやすい8月であることなどから、利回りがプラス圏まで浮上するとの指摘もあり、今後の動きには十分注意する必要がありそうです。(現在の水準ですと、来月の全期間固定金利は大幅上昇しそうです)
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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