沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2014年4月のソニー銀行金利と今後の見通し」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2014年4月のソニー銀行金利と今後の見通し

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相談業務 店舗タイプ 2014-03-15 01:00

 銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、4月は固定金利が全て上昇しました。


 まず変動金利ですが、これは日銀が「量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため、横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、4月の他行の金利でも同様だと思います。


 なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定とし、その一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に、前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては、返済額が大幅に増える可能性があります。


 ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことを、よく理解しておくことが大切です。


 一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.016%上昇の1.422%、20年超の最長期間は前月比0.025%上昇の2.330%となっています。


 ソニー銀行の資金調達時期にあたる、2月下旬から3月上旬にかけては、米雇用統計の結果を受けた米長期金利の上昇などで、日本の長期金利が0.6%台前半で推移したことが要因と考えられます。


 今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利は上昇含みの展開となりそうです。


 7日に発表された、米雇用統計は市場予想を上回る結果となりました。1月、2月と市場予想を大幅に下回っていただけに、今回の結果は市場に安心感を与えると同時に、米緩和縮小も継続されるとの見方が優勢になりました。


 日本では、長期金利が0.6%を割り込む水準まで低下していましたが、上記の結果を受けた米長期金利の上昇や、日銀が行う国債買い入れオペの減額などで日本の長期金利も上昇し、現在は0.6%台前半で推移しています。


 一方で、ウクライナ情勢や中国経済の減速など新興国への不安は継続しており、日本の長期金利は3月後半にかけても0.6%前後で推移する見込みです。


 これを受けて、4月の他行の長期固定金利は、3月が0.5%台後半の長期金利をベースにしているため、今後も0.6%前後で推移した場合は、横ばいか多少上昇する可能性がもっとも高いと考えています。
 

ソニー銀行、住宅ローン金利

 

沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)

 

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