長期金利急上昇で、住宅ローン金利に悪影響の懸念
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円安進行による急ピッチな株価上昇をうけて、長期金利が急上昇しています。10日の金曜日には、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが、緩和後最高水準となる0.7%を付けました。
株価が上昇すれば、債券を売って株式を買う流れが強まるので、この流れは自然と言えば自然なのですが、日銀が異次元緩和で金利低下を促す姿勢を強めていただけに、今後の動きが注目されます。
当事者である日銀は、今回の金利上昇を株高に伴う自然な金利上昇と静観しているようですが、市場からは機動的な国債買い入れにより、金利上昇に対処を求める声が出ています。
仮に0.7%近辺の水準が続いた場合、前月は0.5%近辺だっただけに、来月の住宅ローンの長期固定金利が上昇する可能性はかなり高くなります。
一方で、現在は好材料と捉えられている円安も、過度に進行すると様々な悪影響を及ぼす可能性があり、株式市場がどの程度の水準まで、円安を材料に上昇するかにも注意する必要がありそうです。
沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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