沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2013年9月のフラット35と災害復興融資」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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沼田 順

ヌマタ ジュン
( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2013年9月のフラット35と災害復興融資

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相談業務 店舗タイプ 2013-09-03 17:00

  9月3日に住宅金融支援機構から9月のフラットの金利が発表されました。【フラット35】の返済期間21年以上の最低金利は、前月比0.050%低下の1.940%となりました。(最多提供金利も1.940%で、2ヶ月連続で2%を割り込みました)


 この最低金利は、手数料定率方式のモーゲージバンク(フラット専門機関)が多いため、融資手数料は高くなるものの、ライフプランが変わりやすいファミリー世帯には、特にお勧めしたいと思います。


 また、仮に2%の物価上昇率が実現した場合、インフレ懸念から変動金利には不透明感が残りますが、長期固定金利であれば、そのような心配は不要になります。


 今後の金利動向は、前回の私のブログ記事の、今後の固定金利動向と重複する部分が多いので、詳細は割愛させて頂きますが、シリア情勢の緊迫化など不透明要因が多いため、来月の金利も今月と同水準となる可能性がもっとも高いと考えています。


 なお、震災復興のために細分化されていた【フラット35】Sが、平成24年11月1日申込分から簡素化されました。


 まず、融資率の上限が9割に統一されました(但し保証型及び借換の上限は10割で、来年度には9割も撤廃される見込みです)。また、【フラット35】S(金利Aプラン)と【フラット35】S(金利Bプラン)のみになり、前者は当初10年間金利が0.3%優遇され、後者は当初5年間金利が0.3%優遇されます。


 詳細は【フラット35】Sのご案内をご覧下さい。

 


【フラット35】Sのご案内



 また、今回の東日本大震災で被災された方は、住宅金融支援機構を是非ご利用下さい。住宅金融支援機構の本当の役割はまさにこのよ うな時にあると考えていま す。私が住宅金融支援機構の前身である住宅金融公庫に入庫したのも、阪神淡路大震災で住宅金融公庫が果たした役割の大きさでした。

 

 下記のサイトは今回の東日本大震災について、情報をまとめたサイトです。東日本大震災の規模があまりにも大きかったため、平成23年度第 1次補正予算では住 宅金融支援機構が行う災害復興住宅融資において融資金利の引下げ(当初5年間は0%等)等や住宅金融支援機構の既往貸付者に係る返済期間等の延長及び払込 み猶予期間中の金利引下げ措置の拡充が行われています。以下にサイトをご案内致します。




東日本大震災関連情報




追伸:【フラット35】の金利は1.940%~2.890%まで金融機関により差が生じています。これは何故なのでしょう か。当然ながら機構から金融機関が 調達する金利はこれよりも低い金利です。ここで手数料相当額を先に現金で取るのか、金利に上乗せするのかで約1%も差が生じています。前者はモーゲージバ ンク等のフラット専門業者、後者は一般的な銀行が当てはまります。また大手銀行等は自分達で資金調達できるため、フラットにあまり積極的でない金融機関も あります。

 

沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)

 

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