倉田 友宏(歯科医師)- コラム「カルシウムで歯が強くなる?」 - 専門家プロファイル

倉田 友宏
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート

倉田 友宏

クラタ トモヒロ
( 長野県 / 歯科医師 )
倉田歯科医院 院長
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カルシウムで歯が強くなる?

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虫歯 2013-02-01 10:23

1月ももうあっという間に下旬、先日あけましておめでとうと言ったばかりなのに、、、本当に早いですね。

インフルエンザも流行りだし、毎日寒い日も続いているので体調を崩さないようにしたいですね。
 
 
 
毎日診療していると、
虫歯にならないようにしっかりカルシウム摂らないと!

なんて患者さんがおっしゃることがあります。
歯の主成分はカルシウムですから、カルシウムを摂って歯を強く!っていう気持ちもわかりますが、実はこれは(半分)間違い。
 
大人になってカルシウムを摂っても歯は強くなりません!
 
いったんできあがってしまった歯はカルシウムの移動がほとんどありませんので、大人になって歯を強くしようとしてカルシウムを摂っても変化はありません。
 
 
また、体内のカルシウムが不足した場合、歯よりも先に
 
骨に含まれるカルシウムが溶かされて利用されます。
 
歯の表面のエナメル質は血液の通っていない石のようなものですので、成人の場合カルシウムが不足しても歯がもろくなるということはありません。
 
しかし、これが当てはまる時期もあります。さきほど半分間違いと言ったのはこのせいです。
それは
 
歯ができる時期にしっかりカルシウムを摂らないと歯がもろくなる!
 
ということです。
 
歯や骨の主成分であるカルシウム、できるときに十分なカルシウムがなければ強い骨や歯を作ることが
できません。
乳幼児期や歯の生え代わりがある学童期は特にカルシウムを必要としますからしっかりカルシウムを摂って強い歯を作ってほしいですね。
 

乳製品やお魚、お肉、しっかり摂って骨や歯を強くしましょう!
 
大人はカルシウムを摂っても歯が強くなって虫歯になりにくくなるということはありませんが、歯に関するもう1つの病気、「歯周病」にはカルシウムが大きく関わってきます。
次回はカルシウムと歯周病のお話でもしましょう♪

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