杉本 まき(心理カウンセラー)- コラム「赤い水」 - 専門家プロファイル

杉本 まき
電話でできる「過去の心の傷を癒すとても不思議なイメージ療法」

杉本 まき

スギモト マキ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
セラピー&カウンセリング はぁとすとりんぐす 心理カウンセラー・産業カウンセラー
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赤い水

- good

2015-01-15 22:05

なんのこっちゃというタイトルですが^^;


実はこれ、ある方のイメージワークの時に『象徴的』に出てきたものなんです。


その方は、ある人間関係のなかで受けた心の傷がトラウマになり、人との交流に恐れをもつようになっていました。


どうしても自分を傷つけた人のことが許せず、その人とも共通の知り合いである恋人との関係にまで影響していました。

その方とお話をすると、最終的には必ずその傷のところに戻ってしまい、自分を傷つけた人をかばうような発言をする恋人が許せないのでした。


もちろん、理屈の上では彼が彼女を慰めようとして言っていることはわかるのですが、感情の波がどうしてもおさまらないのです。

そこで、3回目のセッションの時にイメージワークをやってみることに。


その時は壺のイメージワークでやってみました。


彼女の好きなようにイメージしてもらうと、一つの大きな壺が出てきましたので、その中に何があるか覗けそうかと聞くと、大丈夫というので、覗いてもらいました。


すると、その中には水がなみなみと入っていて、その水は赤いというのです。


水はだいたい感情の象徴であることが多く、赤は怒りを表すことが多いので、なるほど彼女はあふれんばかりの怒りの感情を心の中にもっているのだなと思いました。


しかし、幸いにもにごった赤ではなく、透き通ったきれいな赤だということでしたので、少し浄化されているのかもしれません。


さて、ワークの中では、その水を捨ててもらいたい、そうすればその感情を手放すことができるかもと思いまして、彼女に捨てられるかと聞いたところ、「う~ん・・・」と考えこんでしまいました。


そして、しばらく考えたあと「捨てられない」と言うのです。

「なぜですか?」と聞いたところ、「もったいない」と。


困りました・・・これを持っているからつらいのに。。

「では、捨てるのではなく、もうひとつ別の入れ物を用意して、その中に半分くらい分けてみてはどうでしょうか。」と聞くと、それなら大丈夫というので、早速やってもらいました。


どんな気分かを訪ねたところ、軽くなったような気がするけど居心地がわるいと言います。


それではどうしたいかと聞くと、元に戻したいといって、結局元の壺に全部もどしてしまったのです・・・。

私は「あら~」と思いましたが、無理をして精神的にバランスを崩してもいけませんので、まだ感情を手放す準備ができていないと思い、その日はそのまま終わることにしました。


が、ワークが終わった後の彼女はいつもと違って、すぐに起き上がろうとせず、しばらくゆったりと横になったまま、ぽつりぽつりと問わず語りのようにいろんなことを話し始めました。



そして、彼のことが大事だということをもう一度深く認識したようで、自分が今までのことにこだわっていると彼を失うかもしれない。


それは絶対にいやだと心の底から思ったようでした。



そしてその後、私との何気ない会話の中で何か大きな気づきがあったようで、あんなにこだわっていたことをすっかり手放し、すっごく前向きになって帰っていきました。


彼女の中でいったい何が起きたのか私にはわかりませんが、彼女の潜在意識が『赤い水を他の容器にうつした時の感覚』を覚えていて、その時の軽い感じを知ったので、思い切って捨てるように働きはじめたのでしょうか。



潜在意識には目標を持たせると、自然にそれを実現するように動いていくというお話もあります。


はたして、赤い水をうつすことがそれに該当するのかはさっぱりわからないんですけど(笑)、とにかくそこから変わったので、何らかの影響があったのは確かなようです。



そしてしばら~くご連絡がなかったのですが、ある日、『彼との結婚が決まりました!』といううれしい報告をいただきました。



本当に不思議な不思議なケースで、今でも忘れられない思い出の一つです^^

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