辻畑 憲男(ファイナンシャルプランナー)- コラム「貯蓄商品、申込をする前にご相談を!」 - 専門家プロファイル

辻畑 憲男
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します

辻畑 憲男

ツジハタ ノリオ
( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
株式会社FPソリューション 
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貯蓄商品、申込をする前にご相談を!

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2021-03-28 10:07

  貯蓄商品として学資保険、個人年金保険、変額保険、外貨建保険、投資信託など申し込みをした後にご相談に来る方が多いのですが、お申込をする前にご相談いただければといつも思います。特に保険タイプの貯蓄性の商品は、ある一定期間は元本割れをします。一度始めるとしばらくは良くない商品でも置いておくしかなくなってしまうケースが多いです。そんなことにならないように注意してください。

1)学資保険

教育資金の積立てといえば学資保険がすぐに頭に思い浮かぶかと思いますが、この保険は固定金利の商品で加入時の金利が変わりません。よって現状の低金利下に置いてインフレリスク(※1)を抱えることになるため注意してください。金利の高い時にはいい商品です。

2)個人年金保険

老後の積立てで思いつくのは、個人年金保険かと思います。この商品も固定金利の商品で加入時の金利がかわりません。よって現状の低金利下に置いてインフレリスク(※1)を抱えることになるため注意しましょう。金利の高い時にはいい商品です。

3)変額保険

変額保険は「有期型」と「終身型」があります。変額保険は保険料の一定の割合を投資信託で運用する商品です。その運用先は株式や債券などです。スイッチングと言って途中に運用先を変更できます。運用の状況により死亡保険金額や解約返戻金額が変わってきます。「有期型」は養老保険がベースの商品です。保険期間に満期があり満期時に死亡保険金額と同額が受け取れます。よって運用により満期時の受け取れる金額が変わってきます。「有期型」を始める人は経済情勢に敏感になっておく必要があります。「終身型」は終身保険がベースになっており、保険期間が一生涯です。よって、運用が悪ければ死亡保険金で遺族が受け取れば支払った以上の金額がうけとれます。ただ、途中解約して貯蓄として考えているのであれば、やはり経済情勢には敏感になっておく必要があります。

4)外貨建て保険

外貨建て保険は、主に外国債券で運用される商品です。外貨建てにおいては日本の預金などに比べて現在(3月)の利回りは高いのですが、為替リスクがあります。毎月保険料を支払うタイプであればドルコスト平均法(※2)が適用され為替リスクが軽減できますが、一時金で支払う場合には為替を考えてスタートをしたほうがいい商品です。こちらも金利が高い時ににはいい商品です。

※1 インフレリスクとは物価上昇による貨幣価値の下落リスクです。

※2 ドルコスト平均法とは価格が変動する金融商品を一定の金額で、定期的に購入して価格変動リスクを逓減する方法です。特にドルで購入するということではありません。

 

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