辻畑 憲男(ファイナンシャルプランナー)- コラム「外貨建て保険の予定利率に注意!」 - 専門家プロファイル

辻畑 憲男
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します

辻畑 憲男

ツジハタ ノリオ
( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
株式会社FPソリューション 
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外貨建て保険の予定利率に注意!

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2017-10-22 17:09

 マイナス金利の影響で円建ての保険商品の利回りがより一層低下しています。低金利で金利を固定する円建ての保険商品はインフレリスク(物価上昇リスク)があるために最近は貯蓄商品として外貨建て商品が流行ってきています。

外貨建て保険商品は、主に外国の債券で運用している商品と投資信託で運用している商品があります。債券で運用している商品は為替リスクがあり、投資信託で運用している商品は為替リスクと価格変動リスクがあります。価格変動リスクについては最低保証をしている商品もあります。また、予定利率については一般的には最低保証があり、それ以下の利率にはなりません。ただ、この予定利率をそのまま銀行の預貯金などと同じだと思わないように注意しましょう。よく相談で予定利率3%のいい商品があると言われ外貨建ての保険商品に加入している人がいますが、保険は「予定利率」「予定事業費率」「予定死亡率」から作られています。そのため「予定利率」だけ3%で保証したからと言って、銀行の利息のように3%の利息が毎年もらえるわけではありません。また、予定利率3%保険商品が予定利率2%の商品より多く利息が付いているとはかぎりません。

チェックしなくてはいけないところは「解約返戻率」と一年当たりの「利回り」です。解約返戻率が何%なのかを比較して1年あたりの利回りを計算しましょう。この利回りと他の金融商品とどちらがいいのか検討です。もちろん固定金利なのか変動金利なのかもチェックをしておかないとなりません。

例えば、一時払いの場合には、100万円支払って10年後に120万円で戻って来るのであれば解約返戻率は120%になります。1年当たりの利回りは20%÷10年=2%です。

また、分割払いで毎年12万円を支払うとすると10年後に120万円支払うことになります。その時の解約返戻金が125.544万円になるとしたら。解約返戻率は104.62%です。利回りは1%になります。(年金終価係数を参考にしましょう。)

≪年金終価係数とは≫

毎年一定額積立貯蓄していく場合に一定期間後の元利合計がいくらになるかを示す係数

例えば、年利3%の場合10年の係数が「11.464」です。

毎年12万円積み立てたとすると120,000円×11.464=1,375,680円になります。

保険でいうと10年後の解約返戻率が1,375,680円÷1,200,000円=114.64%になっていれば年3%の利息が付いていることになります。

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