渡邊 亜紀子
ワタナベ アキコタッチングと癒やしホルモン
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自由が丘スウェディッシュマッサージ&ストレッチサロン『Lycka till』の渡邊亜紀子です。
ちょっと前になりますが
『オキシトシン』なるホルモンについてテレビで取り上げられていました。
オキシトシンは「ハッピーホルモン」とも呼ばれ、ストレスや不安の軽減・慢性の痛みの軽減・認知症の周辺症状の改善などの効果が期待されているホルモンです。
なぜホルモンがストレスや痛みに効果があるのか?
それは「脳の構造」を知ることが大きな鍵となってきます。
脳の中のはなしになりますが
ストレスや痛みを感じると、扁桃体が暴れだします。
そうなった時に、過剰に反応し過ぎないように前頭前野がなだめる役割を担います。
前頭前野をうまく動かすために必要なのが、脳下垂体でつくられる神経伝達物質の「オキシトシン」というわけです。
はい。
分かりにくいですね(苦笑)。
実はストレスで「自律神経」が過敏になってしまう脳の状態と併せて知っておくと、なるほど~!と思うところなのですが
混乱してしまうと思うので、それはまた別の機会に書こうと思います。
とりあえず
タッチングを行うと、気持よくてハッピーホルモンがでる
と覚えておくといいと思います。
いろんな場面で使えて便利だと思います。
タッチングとはその名のとおり「触れる」ことですが
よく子どもの頃に、親に痛いところを触れてもらったりさすってもらったりしたら
痛いのが軽減したというのもタッチングの経験ですね。
ただ触れるだけでもいいのですが
効果的に行うのは「ゆっくりと撫でる」ことです。
「1秒間に5cm程度、手のひらでアイロンをかけるイメージで」
とありますが
手のひらでアイロンをかけるイメージというのは、分かりやすいですね!
手のひらをペタッと密着させていないと、実は逆に不安な気分になります。
また動く速さが分からないときは
ゆっくり深呼吸しながら動かしていけばいいと思います。
目安は外側に円を描く時に、息を吸って
内側に戻る時に、息を吐く
というかんじです。
触っている側の呼吸に、触られている側の呼吸が合ってくることはよくあります。
触られている側は、何らかの問題を抱えていて呼吸が早く浅くなっている場合は多いです。
できるだけ深い呼吸ができるようにしてあげると、より効果的です。
タッチングはストレスや認知症に効果が期待されるだけでなく
子どものうちからタッチングに慣れておくと、成長時の不安やストレス時に効果的という報告もあります。
スウェーデンでは子どもの頃からタッチングを教わります。
自分自身に効果があるだけでなく、他者に対する関わりも大きな変化があったということですので、そこは日本の教育でも取り入れて欲しいところですね。
タッチングは脳をうまく活用した「手あて」といえるでしょう。
簡単に行えるので、ぜひ生活に取り入れてみて下さいね。