「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
納谷 新
ナヤ アラタ
(
建築家
)
納谷建築設計事務所
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早すぎるリノベーション
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センター北の住宅
2007-02-06 18:25
改装するには、早過ぎると思いません?まだまだ全然きれいですし住めるのです。最初はほんとに壊していいんですか?って感じでした。
実はオーナーはこの住宅を中古で購入されまして、思い入れは何一つなく、外観も仕上材も大嫌い(笑)なんだそうです。
ですから心置きなく、ここぞとばかりに思いっきり壊しました。というのも実は蓋を開けてみて、びっくりだったのです。
家が傾いていたのです。これにはオーナー自身も目を白黒させてました。それはそうですよ、端から端で7センチくらいレベル差があるんですから。
このような住宅を作った業者、何も調べないで、保証もしない不動産屋はいかがでしょうか?まったく理解できません。
そうは言ってもオーナーも実生活の計画もありますので待ってはいられません。
現場は地下に穴を掘って、家全体に鋼管杭を入れジャッキアップしてまずは水平にしました。
全体計画は、オーナーの嫌いな既存住宅を真っ白に塗り潰しまして、とりあえずニュートラルな状態にして、そこに新しく増築部分が取り付くような計画です。全部が全部とは言いませんが、年間何万戸も建てられる建売へのアンチテーゼとなればと思います。
ちょっと長くなりましたので、また次回にしますね。
このプロジェクトはつい熱くなっちゃうもので。
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