転職の手帖14:オファー内容を確認し、入社を決断する 2 - 条件交渉・入社判断 - 専門家プロファイル

市村 光之
キャリアリーブス 代表
東京都
キャリアカウンセラー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:転職・就職

木下 孝泰
木下 孝泰
(ビジネススキル講師)
中井 雅祥
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
清水 健太郎
清水 健太郎
(キャリアカウンセラー)
新垣 覚
(転職コンサルタント)
新垣 覚
(転職コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月17日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

転職の手帖14:オファー内容を確認し、入社を決断する 2

- good

  1. キャリア・仕事
  2. 転職・就職
  3. 条件交渉・入社判断
転職支援

前回のオファー内容の確認について、もう少し詳しく説明します。

役職、所属部署、職務内容:

多くの場合、面接の過程で少しずつ明確になっていくでしょう。もしご自身の理解と相違があったり、不明なことがあれば、オファーを受諾する前に確認します。これら具体的な内容はエージェントが仲介すると伝言ゲームになりがちです。エージェント経由で先方に承諾を得た上で、直接先方と話す方が誤解は少ないです。

就業条件(特に年収額):

就業条件としては、年収額や勤務地、勤務時間、休暇日数、退職金制度、ストックオプション、その他福利厚生など細かく挙げれば限がありません。詳細は入社が確定してから、または入社後に採用企業から説明されることが多いです。この段階で明確にしなければならないことは年収額と勤務地です。特に年収は、面接段階では総額としていくら、という程度にしか説明はされないと思いますので、この段階で、どのような給与体系(基本給や賞与、営業インセンティブ、残業手当、住宅手当、通勤費など)で、具体的に年額としていくらなのか、を確認しましょう。年収については、次回詳しく説明します。

入社日:

オファー受諾から1ヵ月後には入社していただくことを期待する企業が多いです。現職がある方は社内に、退職日の2週間前(または1ヵ月前)までに退職の意志表示をするなどの内部規定があると思います。引継ぎも含めて1ヶ月は、準備期間として妥当なところでしょう。もちろん、すでに離職している方の場合は、受け入れ企業の事情により、明日から来てほしい、ということもたまにあり得ます。現職の都合上、2ヵ月後、あるいは3ヵ月後に入社、というのも交渉次第です。ご自身の現職での仕事の状況、引継ぎに必要な期間、退職の意思表示のタイミングなどを勘案し、折り合いのつく入社日に調整します。

オファー受諾の回答期日:

オファーを受諾するか、辞退するか、の回答期日は、たいていは発行から1週間後です。これも、受け入れ企業の事情により、短い日数のこともあるでしょうし、お願いすれば延長してくれることもあります。たとえば、二番手候補が存在し、A氏が辞退したらすぐにB氏にオファーを出したいというケースでは、早期の回答を求められます。逆にキャンディデイト側が、他社の選考も進んでいてそちらの結果を待って判断したいときは、回答の延期をお願いすることになりますが、どこまで認めていただけるかはケース・バイ・ケースです。

いずれにしても、期限が1週間なので7日後に回答すればよいということではなく、決断した段階で早期に意志表示することが肝要です。もし辞退するとき、企業は採用活動をやり直さなければなりませんし、二番手候補のB氏が存在する場合はB氏にも影響しますので、先方のご迷惑にならないよう、社会人として配慮ある対応が求められます。また、オファーはあくまでも「内定」ですので、企業にも、キャンディデイトにも法的拘束力はありませんが、あくまでも双方の信頼の上に成り立つ手続きです。その重さを認識した上での決断になります。オファーを一旦受諾したにも拘らず、何らかの事情で入社前に辞退せざるを得ないというようなことにならないよう、慎重に判断してください。

このコラムに類似したコラム