吉野家とすき家 生き残れるのはどっち? - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

下村 豊
株式会社CSプランナー 代表取締役
経営コンサルタント
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吉野家とすき家 生き残れるのはどっち?

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昨年は、牛丼の値引きキャンペーンが少なかったと思いませんか。


といっても、すき家は、普段でも、並盛280円、これ以上、下がられませんよね。


一方の吉野家は、意固地に牛丼並盛380円を維持しています。


さらに、カレーや豚焼き丼もメニューに追加して、すき家や松屋と変わらなくなっているようです。


それでも、今は外食産業の苦戦が続いています。


すき家、マクドナルドは減益、吉野家に至っては、直近の半期で赤字という決算のニュースも流れていました。


その吉野家とすき家は、どんな会社でしょう。


吉野家は、1899年創業の老舗で、1980年に一度、企業再生法を申請しました。


その後、セゾングループが支援して復活、一時期は「うまい、やすい、はやい」で牛丼ブームを起こしたぐらいです。


その牛丼は、すき家や松屋と違い、アメリカ産の牛肉を使用、独自の味をウリにしていました。


それがもとで、アメリカで狂牛病が発生した際の輸入禁止で、一時期、牛丼の販売の中止に追い込まれたことがありました。


代用品の豚丼を覚えている人も多いのではないでしょうか。


今は、吉野家グループのどん、京樽、はなまるを含め、2000店舗、2000億円の年商を上げています。


かたや、すき家は、1980年創業。


当初から、牛丼だけでなく、カレー、ハンバーグなどの定食を揃えています。


現在は、中卯などの他チェーン店を含め、4000店舗、年商4000億円の外食産業日本一の企業グループになっています。


さて、服飾業界では、なんでも扱う百貨店より、ユニクロに代表される専門店が伸びていますが、外食産業の今後は、どうなるでしょうか。


これを考えるのが、面白いと思いませんか。


ちなみに、私は、以前のブログで、吉野家は牛丼に特化したほうが良いのではないかと述べました。


それは、牛丼に拘って、他では食べられない味を、さらに追求すべきだと考えます。


正直、今の味を守るより、さらに日々、味を追求して改善していくべきです。


それによって、価格競争から味覚勝負に持ち込めると思います。


味に大差を感じないまま、価格勝負では、店舗数の多いすき家には、仕入れ量で負けるのは明らかです。


専門家の中には、牛丼の単一メニューでは、お客様が飽きてしまうという意見も確かにありますが、最近、急激に店舗が増えているさぬきうどんの専門店の例もあります。


私は、そういった点から、単一メニューだからダメとは思えないのです。


もし今のまま、すき家、松屋の後追いのメニューの多様化をするなら、吉野家は、いずれ無くなってしまうのでは、と危惧します。


さて、私と同じ、違う業界の中小企業経営者様、経営幹部様、貴方はどう考えますか。




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