- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
スマートハウスってなんだ?・・1
今、日本はスマートハウスブームのまっただ中なようです。
猫も杓子もあのメーカーもこの工務店もみ~んなスマートハウスなようです。
でないと売れないらしいからです。
で・・
スマートハウスってなんじゃらほい?
って思いませんか?
あなた、本当にわかってますか?
実は私・・
こんな仕事をもう20と数年もやっていますが、何だかよくわかっていません。
はい・・
もちろんスマートハウスになれば補助金がもらえる、なんてのはわかっていますが・・
なんでそれがスマートハウスって?
そもそも・・
スマートハウスっちゅう言葉は日本の建築用語にはありませんでした。
アメリカで1980年代に提唱されたこの言葉、本来の意味で日本の言葉に置き換えるとしたら・・
ホームオートメーションが最も近い言葉だったようです。
20世紀に来たる21世紀に「21世紀に向けた最先端の住宅」としての位置づけで、テレコントロール、家電機器や住宅機器の集中コントロール、ホームセキュリティー、ホームバンキングやホームショッピング、健康などの住宅での遠隔診断システム等を網羅した住宅を提唱した・・
それがそもそものスマートハウスでした。
ところが、その後これが日本では一人歩きしていきます。
というか、日本ではそれまでスマートハウスなる言葉はまったく普及していなかった。
ITの進化、IT家電やIT設備の進化や普及によりその内容が大きく変わり・・
そして、ECO・CO2二酸化炭素を減らすために住宅にも何かできないか?
そして2009年・・
経済産業省によりスマートハウス実証プロジェクトが公募されます。
あの~
国土交通省ではありませんから、経済産業省ですので・・
つまり建築用語ではありません。
何それ、公募って?
ようするにCO2二酸化炭素を減らす家造りをどうやったら出来るのか民間に公募しま~す!
ちゅうことです。
そう、そこでもう意味が違ってます。
公募って・・
意味わかりませんが?
ようするに自分では考えられないから聞いてみよ?ってことなのか・・
勝手に思っているんですが・・
まさにスマートフォンなどに応じた言葉として使ったのでしょう。
ま・・
それでも何でもそこから各企業が一生懸命考えて国が補助金なんかつくってスマートハウスは一気にいろんな形で日本中に広がっていったわけです。
それが日本のスマートハウスです。
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