最近、レディー・ガガさんが激太りとかで、自分の身体の写真を公開し「私は摂食障害(だった)」と
発言していたようですね。素晴らしい!
レディー・ガガさんを見ると、私なんかはマドンナに熱狂した世代で、「ついにマドンナを超える女性パフォーマー
が現れたあ!」と感じるんですね。もちろん、マドンナという先駆者がいてこそのレディー・ガガ登場だとも
思います。つまり私は両方のファンです。
で、レディー・ガガさんが非常に今日的だと思うのは、マドンナが自分の「弱さ」を見られることについては大変警戒していた
のに対し、ガガさんは「弱さ」を見せることが「強さ」だという逆説をわかっていて、
多くの共感を呼んでいるところです。
あんなに輝いていて強そうな世界的有名人女性が、体型の悩みを抱えていることをカムアウトし、
私たちの「ダイエット狂い」の愚かしさにも言及したことで、救われた思いがした女性ファンもいたんじゃないでしょうか。
少なくとも私は、素晴らしい!!!と思いました。
だって私も、実はかつて摂食障害だったんです、筋金入りの。
11歳~25歳くらいまで、ずーーっと、食べたり吐いたりしてました。15年間ですよ、すごいでしょう(笑)
私が若い時は、まだリストカットなんかは流行っていなかったので、そういう行為があることも思いつかなかったので
やりませんでしたが、当時の私がリスカを知っていたらやってたかも、ですねえ。
そんなわけで、私は「優等生の臨床心理士」じゃありません。
が、だからこそ「治すための戦略」がわかるんです。自分を実験台にして、いろんなことを
試してきましたから、何が効果あって、何が効果無しか、わかるんですよ。
でね、皆さん、レディー・ガガのように開き直るといいと思います。
多くの人が、「自分以外の他の誰かは、自分には手に入らないような幸せを手にしている」と思いすぎているから。
「セレブ」とかいう人たちは、想像もつかないような幸せを手にしていて、一方自分は負け組、と思っている人が多い。
カウンセラーの「人生を輝かせるお手伝いをします」みたいな宣伝文句も、私は好きじゃないですね。
人生なんて、そんな輝くもんじゃないから(笑)
ささやかな幸せと喜びが、ほんの少し、あるっていうだけだから。
フロイトに有名な言葉があります。「精神分析の治療の目的は、決して人間を幸福にするためにあるのではない。
むしろ人間が生きていくために、耐えねばならない必然の苦しみや悲しみというものを、人間が自分のこととして
経験することが出来るようになることが心の正常である」(小此木圭吾「シゾイド人間」より)
なんとなくやる気が出ないとかノイローゼとか、眠れないとか頭痛がするとかは、人として経験する苦しみ悲しみからの
逃避です。
その人に固有の、個性的で貴重な「苦しみや悲しみを取り除く」なんてことは、出来ないのです。もしも、そういうことを標榜
しているカウンセラーやセラピストがいたら、それは詐欺ですから。どうか気をつけてください。
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