介護技術より会話技術 - 研修計画 - 専門家プロファイル

福岡 浩
有限会社業務改善創研 代表取締役 業務改善コンサルタント
神奈川県
経営コンサルタント

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対象:人材育成

閲覧数順 2016年12月08日更新

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介護技術より会話技術

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先日、とある研修企画を担当する方と話をする機会があり、意外な事実を耳にしました。

私が、「研修に参加する人たちの参加費は、その方々が勤める会社や法人が負担しているのでしょうか?」と、お聞きすると、その担当者は、「いえいえ、参加者の大多数がご自分の負担で参加しているようです。一回の参加費が2万円という研修もありますが、自費で参加する方が結構いますね。」というお話でした。

少しびっくりしましたが、よく考えてみれば、人手不足の折に介護施設や介護事業所が、「研修費用を負担するから、外部研修を受けなさい。」という状況ではないのでしょう。

さて、自己負担してまで研修に参加する向上心と自己研鑚意欲があることは、大変に喜ばしいことですが、自己負担してでも研修を受けたいという思いの根源は何でしょう。少なくとも自分が所属する組織のためではなく、当然自分のキャリアアップのためであることは容易に想像できます。この時点で、属する組織すなわち介護施設や介護事業所の一員として組織に貢献するための行動ではなく、あくまでも自分への投資なのです。

そうまでして、身につけたい知識や技術は本当に必要なのでしょうか。例えば、介護技術を身に付けたい、習得したいという意欲があっても、それを活かす場があるのだろうか。同時に人が人を介護する仕事で、もっとも大事な会話力はどのレベルなのか、客観的に把握できているのだろうか。大きな疑問が横たわっています。

先日、経験豊富なケアマネジャーと雑談している時に、そのケアマネジャー氏が、「最近、感じるのは、三十代の介護職員やケアマネジャーのボキャブラリー(語彙)の貧弱さです。」と言って嘆いていました。聞けば、言葉を知らないから会話が成立しない、会話が成立しないから利用者や多職種との行き違いが生じる、行き違いが生じても修復ができない、おまけに行き違いは自分のせいではないと主張する。これは決して珍しいことではないと思います。

私が介護サービス情報公表の調査で訪問した介護施設でも、最近は30代そこそのホーム長や施設長が出てきて応対しますが、こちらの質問の意図が理解できない、話にまとまりがない、言葉のセンテンスが短い。これで大丈夫なのか不安を感じます。

介護現場で汗を流して頑張っている若い介護職員には、今後も長く続けてほしいと切に願っていますが、自分のキャリアアップが計画的に行なわれていないのでないかと感じます。むしろ、衝動的、感覚的、感情的に外部研修を受けていないだろうか。本来なら、きれいごとと言われるかもしれませんが、職場の管理者や介護会社の経営者層が、職員個々のキャリアアップを計画的に管理して、人材を育てる仕組みを構築しているべきものです。それがなかったり、不十分な状態が続いているから、少しでも向上心があり自己研鑚の機会を求めている介護職員は、休暇を利用して外部研修に自費で参加しているのでしょう。

でも、ちょっと待って下さい。介護技術も必要ですが、それ以前の会話技術を磨いてほしいものです。言葉足らずや相手の話が理解できないボキャブラリー不足を解消する方が先ではないでしょうか。せめて、敬語や丁寧語がまともに使えるレベルを目指してください。お願いします。

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