- 村岡 由紀子
- 襖design 代表 襖コーディネーター
- 神奈川県
- インテリアコーディネーター
「張替えのできないふすま」と聞いて、えっ???
と思われる方がきっと多いと思います。
何度でも張替ることができ、破損した榾(ホネ)の修繕や、椽(フチ)や引手の交換ができるのが、ふすまの特徴であり、大きな長所でもありますから・・・
近年の集合住宅、建売り住宅、高級なマンションのふすまでもほとんどがこの張り替えが難しい、使い捨てと
言われるダンボールふすまを使っています。
構造が簡略化され、効率良く工場で量産できて、なんといっても安価です。
職人の施工技術も必要なく、仕上げの体裁も悪くありませんが、張替えが難しいのが欠点です。
芯材にダンボールを使っているために、張替えると反ってしまうふすまです。
基本的には張替えはしません。
張替えの際は、建具ごと新調になります。
●ダンボールふすま ってどんなふすま?(通称ダンブスマ)
ダンボールを3層程重ねて芯材にして、防湿・難燃用のアルミ箔と下張り紙を一体化したものを張り重ねその上に
ふすま紙を張ったふすまです。
芯材の榾(ホネ=木の組子)がなく、紙を重ねて張っているだけなので非常に反りやすく、張替えが難しくなります。
近年建てられたマンション等の集合住宅にお住まいの方は、ふすまの張替えの際はどうぞご確認下さい。
※写真はダンボールふすまの構造です。
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