ランニングコストから考える床暖房 その1 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

鈴木 克彦
株式会社マクス 代表取締役
建築家
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ランニングコストから考える床暖房 その1

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床暖は快適!
と書きましたが、ランニングコストが高くては、心理的に快適ではありませんよね。

そこで、ランニングコストを考えるために、まず、電気代を考え、その上で灯油やガスなどと比較してみましょう。

ですから、前回も書きましたが、温水式も、「ボイラーの温水式」ではなく、''「電気の温水式」''をまず考えます。

電気の冷暖房器具には、COPと言う数値があります。
コップと読んだり、成績係数と言う言い方もあります。
Coefficient Of Performance の略です。

COPとは、簡単に言うと、
「入力された電気エネルギーをどれだけ熱エネルギーに代えられるか」
と言うことです。

前回、床暖の暖房形式には、温水式と電気式があると書きましたが、電気式の床暖の場合、電気を直接発熱に変えるので、COPは約1です。

1Kwの電気で1Kwの発熱(冷房)と言うことです。


これに対し温水式は、電気でお湯を沸かす場合、COPは約1ではありません。

前回ご紹介した通り、電気の温水式の床暖は、熱を汲み出すヒートポンプです。

ヒートポンプの性能が良ければ、入力した電気の何倍もの熱を移動させることが出来るので、成績優秀=成績係数(COP)が高くなります。

電気の温水式の場合、コンプレッサーの機種に依りますが、COPが3.48です(カタログより)。

ということはつまり、1Kwの電気で3.48Kwの熱量が得られると言うことになりますので、単純に
1/3.48=約29%
つまり、電気代が1/3以下と言うことになります(実際には電力会社との契約形式によりもう少し複雑です)。

「電気温水器よりもエコキュートの方が電気代がお得」というのも、このヒートポンプのCOPの理屈です。

パネルやフィルムなどの「電気式」より、ヒートポンプの「電気の温水式」が、ランニングコストではかなり有利と言うことになります。


ランニングコストは大切ですから、次回以降、もう少し掘り下げてみましょう。