日本政府の外国人受入れの考え方について - 民事家事・生活トラブル全般 - 専門家プロファイル

弁護士法人アルテ 代表弁護士
兵庫県
弁護士
06-6435-8309
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:民事家事・生活トラブル

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日本政府の外国人受入れの考え方について

- good

  1. 暮らしと法律
  2. 民事家事・生活トラブル
  3. 民事家事・生活トラブル全般

日本政府の基本的な考え方

 日本政府は、外国人の受入れについて、「専門的・技術的分野における外国人労働者は積極的に受け入れるが、単純労働者の受入れは慎重に行う」という方針を示しています。

 対象となる外国人が、どのような能力を持っているのか、どのような業務を担うのかに応じて、方針を使い分けていると考えられます。

 すなわち、日本の経済社会の活性化、国際化を目的として、高度な専門性、技術性を有する外国人労働者の受入れを積極的に進めようとし、他方、いわゆる単純労働者の受入れについては、日本人の雇用機会が縮小するなど国内の労働市場に関わる問題、治安の問題等、日本の経済社会と国民生活に大きな影響を与えることから、慎重な対応をしています。

「第4次 出入国管理基本計画」

 法務省は、外国人の入国・在留に関する施策の基本となるべき計画として、「出入国管理基本計画」を定期的に策定し、その後の数年間の外国人雇用政策の指針等を公表しています。

 したがって、外国人受入れに関する日本政府の直近の考え方は、「出入国管理基本計画」で確認することができます。

 現在は、平成22年3月に策定された「第4次 出入国管理基本計画」が最新となっており、「活力ある豊かな社会」、「安全・安心な社会」、「外国人との共生社会」の実現という視点に立っています。

 具体的には、以下の4つの方針で構成されています。

① 本格的な人口減少時代が到来する中、日本社会が活力を維持しつつ、持続的に発展するとともに、アジア地域の活力を取り込んでいくとの観点から、積極的な外国人の受入れ施策を推進していく。

② 日本社会の秩序を維持し、治安や国民の安全等を守るため、テロリストや犯罪者の入国を確実に水際で阻止し、また、依然として相当数存在する「不法滞在者」や今後増加が懸念される「偽装滞在者」の対策等を強力に推進するとともに、法違反者の状況に配慮した適正な取扱いを行っていく。

③ 日本における在留外国人の増加、活動内容の多様化等に対応し、在留外国人の居住・在留状況等を正確に把握等するために導入される「新たな在留管理制度」を適切に運用し、情報を活用した適正な在留管理を行っていくとともに、地方公共団体における円滑な行政サービスの実施に必要な情報の提供を行うなど、外国人の利便性の向上に努めていく。

④ 国際社会の一員として、難民の適正かつ迅速な庇護を推進していく。

 ホームページ(http://www.hanshin-law.com/)のブログで、企業法務に関するコラムを掲載しておりますので、よろしければご覧下さいませ。

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(兵庫県 / 弁護士)
弁護士法人アルテ 代表弁護士

企業法務から身近な法律相談まで幅広く対応いたします。

弁護士法人アルテ代表弁護士。東京大学法学部卒。企業法務に従事し、労働問題(会社側)に精通。著書「外国人雇用の実務」(同文舘出版)。ラジオ番組出演(FMあまがさき「中西優一郎のLaw and Order」)。商工会議所、大学、企業での講演・セミナー多数。

06-6435-8309
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 経営者・人事労務担当者のための「労働問題法律相談」

職場のトラブルを予防・解決いたします

料金
5,000円

人事・労務・労働問題(使用者側)の案件を多く取り扱っています。
企業内外において、人事・労務・労働問題に関する講演・セミナーも行っています。
尼崎で開業する前は、東京の外資系法律事務所、及び国内企業法務を取扱う法律事務所にて勤務し、労働問題、コーポレート/M&A、ファイナンス等の企業法務に従事していました。
英語を使用する業務(英文契約書の作成、外国人の方の雇用手続等)にも積極的に取り組んでいます。

経営者・人事労務担当者のための「労働問題法律相談」

このコラムに類似したコラム

外国人を何のために雇用するのか目的を明確にする 中西 優一郎 - 弁護士(2012/08/16 18:15)

外国人雇用のメリット・デメリットについて 中西 優一郎 - 弁護士(2012/08/14 17:28)

外国人雇用の現状と課題について 中西 優一郎 - 弁護士(2012/08/13 16:21)

外国人労働者が不法滞在であることが判明...解雇できる? 中西 優一郎 - 弁護士(2013/07/02 09:35)

「労働関係訴訟の実務」 村田 英幸 - 弁護士(2013/06/22 08:32)