- 松尾 琢磨
- 株式会社エヌ・プランニング 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
たとえば「雨が降るのはなぜ?」このような質問を小学生がしてくるのはよくあることですが、どう対応されますか?
中学生は「気圧が低くなると(低気圧が接近すると)雨が降ったり風が強くなったりするのはなぜ?」と聞くかもしれません。
「なぜ?」と聞くのは年少者や新入社員、そして専門家によくみられる言動です。
子どもが「なぜ?」と聞いてくれば、誠実に接することが重要です。
気象予報士であれば「雨が降るメカニズム」について知ってはいても、子どもが理解できる言葉で説明できるとは限りません。
普通の大人であれば、「わからない」と正直に伝えるか、「一緒に調べてみよう」と誠実に接すればおそらく問題なく過ごせるでしょう。
反抗期にさしかかる小学生高学年や中学生になると、少しややこしくなります。
「大人を困らせてやろう」という下心があるかもしれないからです。
悪知恵の働く中学生であれば、「とりあえず『なぜですか』と聞けば大人は困る」ということを学習(?)しています。
「大気は気圧の低い方に流れる。
水分を含んだ雲も気圧の低い方に流れるが、単位量あたりの飽和水蒸気量が(中略)。どうだ、わかったか?」とどめに一言。「学校の理科の授業で習ったのではないの?」誠実に接しているようでありながら、意地悪く対応するのも一つの方策です。
職場では、新入社員が「なぜ?」と聞いてくるかもしれません。
頭ごなしにしかりつけるのは簡単な方法ですが、「大人なのだから自分で考えろ」と答えるのも一策です。
また、若い彼ら・彼女らは常識にとらわれずに時として本質的な質問を発することもあります。
本質をつく質問に「なぜだろう?」と思いを巡らせることはきっと有益なことでしょう。
ちなみに、一流の専門家ほど、普通の大人なら考えもしないような(子どもくらいしか考え付かないような)素朴で本質をつく質問や疑問に向き合っているようです。
一流の専門家は十分な知識をもっていますから、それだけの知識をもってしても説明できないことが何であるかがわかるのです。
本質的な問題の所在を見つけるのも専門家の役割です。
「なぜ?」と聞かれて「なぜならば……」と正解を言える大人は少ないようです。
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