- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
ここ20年、日本はデフレの渦中にどっぷりと浸かり、抜けきれないでいる。
世界は、多くの国で物価が上昇しているというのに、である。
何度も、取り上げているので、耳にタコができたという人も多いだろうが、
40型の液晶テレビが、5万円台で買うことができる。
おかげで、大型家電量販店の再編が進むと言われている。
少子化、労働人口の減少、製造業の流出など、国力が衰退しているのに、消費が伸びるわけがないという人も多いだろう。
一般に、そう批評するのは構わないと思うし、事実、私もそうだと思う。
ただし、業績が上られない人は、自社の商品が高いから売れない、と言い訳をしないで欲しい。
明らかに高いのなら、もちろん、誰も買わない(当然、事業として成り立たない)。
そうでないとしたら、その商品を持っていく(提案)先、持っていき(提案のし)方が悪いと言える。
では、自動車メーカーが10社近く、車種にすると100車種を超えるだろう日本で、なぜベンツが売れるのだろうか。
答えは、ベンツを求めている人がいるからである。
ベンツには、重厚、高級、安全など、色々な商品イメージがある。
国内のどの自動車メーカーの高級車より、そのイメージを強く持つ人がいる。
そのイメージに対して、価格がつりあう(納得する)から購入するのである。
ベンツが、大衆車なみの価格であったとしても、それほど爆発的に売れないし、今、購入している人は、それを望まないはずだ。
業績の上らない人は、自分が扱う商品の価値を分かって頂けるお客様に行くべきだし、価値を判ってもらえる努力をすべきだ。
現在、お客様に「高い」が理由で採用頂けないと考えているなら、上記、同じ見方をしてみよう。
BtoBマーケッティング、営業戦略、人材育成に、上記キーエンス流を考えてみたいとお考えの経営者様は、お気軽にご相談下さい(相談無料)。
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