「自信を抱かせる」【inspire confidence】(1)
なかなかつかみどころのない「リーダーシップ」という言葉を
【inspire】
という単語に着目し、なんとか捕獲しようとしています。
そこで「inspire」に単語をひとつ、ふたつ、追加してゆき
リーダーとしての「心構え」を考えながら、
それは同時に「リーダーシップ」について考察することにもなるので、
そんな調子で論をすすめていきたいと思います。
さて、今回は・・・、
【inspire confidence】(自信を抱かせる)
です。
『アメリカのスポーツ心理学者のマートンは、
自信を「過去の経験に照らし合わせて、
今、自分がやらなければいけない事態は、
なんとかうまくやれそうだと思える感じのこと』*1
と、定義しています。
リーダーの方であれば、部下から
「自信がないので、できません」
「自信があれば、できるのですが・・・」
「自信がなかったから失敗しました」
という言葉を一度や二度は聞いたことがあると思います。
人が、その能力を発揮し成果を上げる時、
確かに「自信」は大切で、それがあるなしで結果は違ってきます。
★「自信」×「能力」=「成果」
こんな数式で表すと分かりやすいかもしれません。
「自信」と言いますと、まずは
■「過去の実績・経験」
が、その源になると考えられます。
これらは「自信」を充足させるに、とても重要なファクターです。
ところが、オリンピックで金メンダルを取った選手が
突然、スランプに陥ることがあり、
プロ野球、Jリーグで優勝したチームが、
翌年、なぜかあまりよくない成績になってしまうことがあります。
つづく>>>
by EARTHSHIP CONSULTING
*1『実践メンタル強化法』(著 白石豊 大修館書店)より