犬と住むということ(床編)1 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家

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対象:住宅設計・構造

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犬と住むということ(床編)1

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建築のいろいろ ペットと住む
犬が人間と一緒に一つ屋根の下で暮らす。一人の家族として。
その犬と一緒に暮らす家、犬にとっては不都合な場合も多くあります。
人間の目線で「飼いやすい家」を考えるのも必要ですが、犬にとって「住みやすい家」かどうかということも考えてあげましょう。

犬目線で見たときに、一番気になるのは床の素材。
日本では皆さんフローリングにする場合が一番多いですよね。
それも、大半は合板フローリング。しかも、最近は傷が付きにくい仕様のツルツルピカピカでカッチカチなフローリングが多いです。
新しい家にするんだから、いつまでも傷が付かない床にしたい、特に犬の引っかき傷が付かないくらい硬い床にしたい、なんていうひとも多いでしょう。
じゃあ、犬の立場に立ってください。爪が引っかからない床、しかもツルツルピカピカ。
犬 走ります。スタートダッシュでは5〜6歩くらいホイルスピンさせながら加速していきます。
犬 曲がります。完全にドリフトしてますね。時々横っ腹ダーン!打ちつけながらのカーブです。
犬 止まります。スキーのごとく滑らせながらのストップです。
まあ、トム&ジェリーなんかでもありがちな動きなんですけど、これって犬にとってものすごく悪いんですよ。
股関節、腰を痛めてしまいます。これは友人の獣医も嘆いていました。最近、股関節と腰の怪我や病気で病院に来るケースがとても多いんだそうです。


やはり滑らない床というのが、当然ですが犬に良いのです。


※イラスト提供 さっこさん
以前うちの犬たちを描いてもらいました。