親族後見へのアドバイス　財産目録について

本人の後見人等に選任された場合、本人の財産目録を作成します。
財産目録(FP的にはバランスシート)について、どのように作成するのかのポイントを述べます。

定期預金や株式等の金融資産は拾い出しが容易です。所在が解れば、金融機関で確認が出来ます。また、生命保険も証書は箪笥の奥や書庫にありますし、通知が来ています。

不動産は、法務局で登記簿謄本を入手します。
その前に、固定資産税の支払と明細書を確認しましょう。思わぬ場所に土地を保有されている場合があります。生地の一部だったり、売却された跡地等

抵当権の設定を確認しましょう。あれば借入金があると考えましょう。記載された銀行等に借入金の有無等をお問い合わせください。

借地も財産です。借地権が底地(地主さん)よりも価値が高い場合も在ります。

借用書も確認が必要です。
特に貸主の場合には、借り手の返済履行を求めるのに必要です。

ゴルフ会員権、テニスの会員権、リゾートホテル等の会員権も目録に記載します。価値は気にせずに書き出しましょう。

デパートの買い物券等の金券も書き出しましょう。
書き出しておかないと後でトラブルが発生する場合があります。

貸金庫が無いか認しましょう。あれば、ご本人と内容を確認ください。本人も忘れている資産がある場合があります。
金貨、金地金、宝石と不動産の権利証が入っている場合も在ります。

文責
ファイナンシャルプランナー
日本FP協会認定CFP® 　吉野充巨
東京大学「市民後見人養成講座」修了者