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中沢 努
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閲覧数順 2017年06月22日更新

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電車がマンションに激突:JR西尼崎脱線事故裁判で学ぶ本質思考

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日常を哲学する

2005年4月に起こった福知山線脱線事故に対する裁判でJR西日本の前社長に無罪が言い渡されました。(2012年1月11日報道)

この事故は、制限速度70キロの線路を46キロオーバーの時速116キロで急カーブに突入し曲がりきれずに脱線、マンションに激突。
乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負うという大惨事なったという事件です。

この裁判の争点は「事故現場の急カーブ化変更工事の完成時に危険性を認識し、事故を予測できたかどうか」。
この争点、土木工事や工学の専門家がその視点から行う裁判としてならいいのでしょうが、事故の本当の原因を追求するという視点では大きく本質を外しています。

◆無罪を言い渡された前社長は「運転士が制限速度をはるかに上回る速度でカーブに侵入するとは思わなかった」と主張していたそうです。
◆航空・鉄道事故調査委員会は「事故の遠因に懲罰的な日勤教育があった」と2007年の6月の最終報告書で述べました。

そう。
この事故の真因を探るための争点は「何が運転士を急カーブに突入させたのか?」なのです。

では、運転士を「乗客を道連れにした自殺行為」に走らせた犯人は誰か?

最大の犯人は以下の2者だと私は考えます。
利益と安全を両立させるための「反人間的で過度な負担」を現場に押し付けた会社(JR西日本)の経営。
そういうむちゃ/汚れ仕事を現場に押し付け、その無理無謀さを続けさせたら何が起こりうるかの想像力に欠け、それを実際にやっている現場の疲労・苦痛・憤り、に無頓着な“制服組”。

でも実は、この2者以外にも犯人はいるのです。
何だか分かりますか?

それは・・・
定時運行は当然と思っている「乗客の意識」。
一秒でも早く着きたいと思っている乗客の意識」。
電車賃は安い方がいいと思っている「乗客の意識」。

そう、犯人は鉄道会社やそこにいる“制服組”だけではない。

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ケース1. 「家電製品」
高価な家電製品を購入するとき、多くの人はどのように行動するでしょうか。まず足を運ぶのは、昔から地元にあるパパ・ママストア的な販売店ではなく、量販店でしょう。

インターネットで集めた比較情報をもって値切り交渉を行うことも珍しくありません。
そんな店舗ではどのようなことが起こるでしょうか?

店舗へ行った顧客は、お店に丁寧な対応や豊富な商品知識を期待する。
量販店はそれに応えるために従業員へ「もっと接客の質を上げるよう」求める。
量販店の経営陣は、「良い接客でよい製品をより安く」という消費者の声に応えるため、接客レベルを向上させつつ、他の競合店より一円でも安く商品を提供するために必要なコスト削減を徹底する。
コスト削減は、従業員の賃金レベルの低下圧力として働く。
成果主義による処遇制度の影響もあり、従業員は私生活を犠牲にしてでも必死になって最新の商品知識や接客スキル向上に励む。
しかし、賃金水準は必ずしも上がらないという現実は変わらない。

ケース2.「運送業者」
商品の流通には物流機能が欠かせません。
しかも、商品を確実に、かつタイムリーに消費者へ提供するため、流通業者は物流業者へ「低い物流コスト」や「臨機応変な配送」を依頼します。
また、個人が荷物を送る場合には「便利な集荷、少しでも安い送料」を、そして荷物を受け取る個人は「平日は帰宅が遅くなるので受け取りは夜に」、「休日しかいないので、受け取りを休日に指定したい」、「再配達を依頼したが、予定が狂い指定した時間に間に合わなかったのでもう一度」というように、自らの利便性をどんどん追及していきます。

(出典)http://www.pensee.co.jp/wlb-akademeia/
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そう、運転士を追い込んだ“影の犯人”は、自分の利便性を通すために相手を追い込む私たち一般市民の「悪意なきエゴ」なのです。
JR西日本の「懲罰的な日勤教育」が事故の遠因だとすると、私たち市民の「悪意なきエゴ」はそれを下支えした「遠因の遠因」なのではないでしょうか。

「事故現場の急カーブ化変更工事の完成時に危険性を認識し、事故を予測できたかどうか」なんかいくら調べたところでこの大惨事の真因など見つかるはずなどない。

企業経営を考える時も、コンプライアンスを考える時も、日常業務を行う時も、法的仕組みの枠組みに囚われたり、マスコミの論調などに惑わされないようにしないと「本当に大切なこと」を見失ないます。

 (中沢努 http://www.pensee.co.jp/peculiarity/index.html 「続・思考のための習作」の内容をコラム用に書き換え)

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