- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
海外でロングステイをする際に、考えなければならないのが、日本からの資金の移動です。
ロングステイでは現地ではお仕事に就きません、従って、滞在地での生活資金は日本から持ち出すか、送金の必要があります。
現地で生活する場合に全てをカード決済にすることも、米国や先進国の場合には可能ですが、いずれにせよ小額であっても、現地通貨への交換は必要になります。
このため、現地通貨の入手方法と決済方法は様々な手段を検討し、ご自分に合う方法を予めご用意下さい。
A.通貨交換と銀行の確認
現金を持ち出す、一番確実な方法は、コストはかかりますが、銀行で交換する方法があります。また、通貨交換は格安チケット販売所でも行っています。
1.外国為替相場と通貨交換手数料を確認下さい。
銀行の為替相場は、概ね日に1回提示されます(異なる銀行も有ります)
例えば、米ドル仲値78.74円 TTS 79.74円 TTB77.74円とあった場合、米ドルを銀行から買うには、1ドル79.74円が必要になり、銀行に米ドルを売る際には1ドルは77.74円で交換されるということを示しています。往復で2円掛かるということになり、率にすると約2.54%にあたります。
また、英国ポンドは仲値125.57円 TTS 129.57円、TTB121.57円として提示されている場合、この銀行では片道4円、往復8円で率では約6.37%にもなります。
ユーロは仲値105.28円 TTS107.28円 TTB103.28円で、片道2円往復では4円、率では約3.80%です。
このように日本での通貨交換はかなりなコストが掛りますから、必要な金額だけ交換するのが宜しいかと存じます。
このほかに、現金の場合のキャッシュで交換する際のレートなども提示されています。現金は銀行の保管コストが掛るため手数料が発生します。 交換レートの安い金融機関を探して、コストを掛けない工夫が必要になります。
また、事前に外貨を買って預けておくことが考えられますが、この場合、外貨で引出又は送金可能かを確認下さい。
いざ外貨で送金する、外貨で引き出すことが出来ない銀行もあります。
銀行として外貨から円に交換する規約であれば、泣く泣く交換せざるを得ません。
海外での生活を予定されている場合には、銀行に預入る前に必ずご確認下さい。
・仲値とは、TTM (Telegraphic Transfer Middle rate)のことで、銀行が顧客に対して10万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる外国為替レートです。各銀行が毎営業日の9:55ごろの為替レートを参考にして決定しています。
・TTSとは、Telegraphic Transfer Selling rate, 対顧客電信売レート 銀行が顧客に対して外貨を売るレート。
・TTBとはTelegraphic Transfer Buying rate, 対顧客電信買レート)銀行が顧客から外貨を顧客から購入する際のレートです。
文責
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー、
ファイナンシャル・プランナー 吉野充巨
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