- 遠野 未来
- 遠野未来建築事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:新築工事・施工
■3) みらいとのであい ー設計者との出会いとその仕事ー
荒井さんは元々横浜に住まれており、奥様共々もっと自然の多いところで暮らしたいと様々な土地を探されていました。あるとき600坪の三浦海岸の海の近くの今の土地を見て一目惚れ。土地購入の段取りをされ、すぐに設計のご相談をいただきました。最初のメールで「ぜひ代表作となるものをつくってほしい」。そして「これは自分にとっても作品だと思っている」とも。
荒井さんのそんな熱い思いに少しでもお応えできていたら嬉しいのですが、当事務所に設計をご依頼いただいた理由は、どういうものだったのでしょうか?
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T:当事務所に設計をご依頼いただだいた理由は?
他にも環境関係の設計者はたくさんいますが、どこに着目していただきましたか?
設計から竣工まで2年半にわたりましたが、実際仕事をしてみてわかったこと。仕事ぶりと感想などをお聞かせください
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A: 最初から他の設計者は考えなかったので比較はわかりませんが、当初から、家を建てるにあたって「型にはまった普通の家は建てたくない」と思っていました。
以前から自然素材の家づくりということで、遠野さんのホームページとブログを読ませていただいていて、面白そうなことやっている人がいるな、と。遠野さんなら単に家だけを考えるのではなく、庭や周囲の環境をトータルに設計できるのではと・・・。
実際、お会いして話していく中で、考えを徹底してくれる設計者でありお互いの案や意見を確認していきながら、家づくりをサポートしてくれる心強い存在だと思いました。
みらいのいえは、当初全く違う案だったのですが、それも本気で考えてくれていて、いくつも実現できないのが残念ですが、それも見てみたかったですね。・・・
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■4)みらいのいえ ーこれから家づくりをされようとする方にアドバイスー
T: 家づくり全般に対して、実際に家をつくってみたご感想は?
家づくりの際の心構えなどアドバイスをいただければ
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A: 一般的によく「家は3軒建てなければわからない」といいますが、コスト的に一部の方しかできないことで、現実性を帯びていない。それなら逆に、「1軒で3軒分つくればいい」といいたいと思います。「家づくりは一回で終わり」と肩に力を入れず、まずつくってみて、家族の成長に合わせつくり直していけばいい。 それがまさに‘200年後も完成しない家’のことであり、家づくりに時間をかけて取り組んで向き合うことが大事だと思います。
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T: 当事務所のみらいの建主さんへのアドバイスを
どんな方が遠野未来事務所に合うと思いますか?
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A: 私は、先ほど述べた‘いえづくりはまちづくり’という考えをベースに私たちの家づくりを通して、自然と人とのつながりを体験する楽しさ、喜び、問題を共有できる‘開かれた場’を作れたことにとても満足しています。
そういう思想に共感を持てる方は、もちろんですが今年の震災で被災された方々に‘みらいのいえ’のような家を建ててほしいと思います。家族を失い、家が流されてしまったなどの苦しみを抱えながら、生きる希望をもって地域全体を復興していく意識がある被災者の皆さんに、このような家づくりをお勧めしたいです。
そのような方に、遠野さんが力になってくれると思います。
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T: 今日は、 長いお時間どうもありがとうございました。激励とともに温かいお言葉に。とても励まされ、勉強になりました。このお話を糧にまた一歩自分なりに進んでいきたいと思います。みらいのいえの今後の成長、ご一緒するのを楽しみにしています。
遠野 未来 (遠野未来建築事務所)
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