教えてください！

この商売・・

つまり建築設計という商売は技術と知識と経験があって初めて・・

始めることのできる商売です。

その上で才能とか芸術性などが生かせる商売で・・

当たり前なことなのですが、技術力や知識のない人には出来ないのです。

そのため、この商売にはいまだに丁稚とか弟子とかいった教育の考え方が多々残っています。

有名な先生でなくても、設計事務所という所は若いうちは給料が非常に安いです。

下手すると、事務のお姉さんの方が給料が高かったりします。

ただ、それもこれも本人が力をつけるまでの話・・

だって、何も出来ないのです。

学校でたばっかでは、どんなに偉そうな顔していても、資格は持っていたとしても、考えるどころか図面一枚描くことが出来ないのですから。

学校では実際の技術など教えてはくれません。

学校で習った程度の知識などへの役にもたちません。

あくまでも学校は技術の基礎を下支えするための勉強をするところです。

なので・・

そんな何にも出来ない奴に払う給料などはたかがしれているのです。

しかし・・

事務所という所は学校ではありません。

働いているのですから、少ないとはいえ給料を貰っているのです。

技術や知識というのは・・

自分で学ぶものです。

自分で考えるものです。

見て覚えるものです。

盗むものです。

 
そうでない技術や知識は経験に裏打ちされていないので身に付かない。

と、思うのです・・・？

というか、そうだったのです。

ところが・・

昨今はそうではなくなってきたらしく・・

何かあると必ず言われるのが・・

すぐに言われるのが・・

「教えてください！」

いやです・・

自分で覚えなさい・・

教えて欲しいのならお金払いなさい・・

みんな同じに働いてんだから・・

学校じゃないんだから・・

まず自分で考えてやってみなさい・・

それでだめなら聞きなさい・・

 でも言われるのは・・

「なんで教えてくれないんですか？」

「教えて貰わないと出来るわけありません！」

聞かなければ絶対に知りようのないことを言わないでいれば、そういわれるのは当然です。

そうではなく、たとえば昔にほんとにいわれたのは・・

図面の描き方のテクニックなどを・・

「この描き方わかりやすくていいですね、どうやるのか教えてください！」

え・・・

なんで人が苦労してあみ出したテクニックをどこの馬の骨ともわからん、もしかしたら商売敵のあんたにただで教えなきゃならんのかい？

で、適当にお茶を濁します。

絶対にその後、陰で言われてる・・

「教えてくれない・・」

けち！

たぶん、世の上司といわれる人たちはみんな言われているでしょう・・

「教えて貰わないとわからないじゃないですか！」ってね。

自分で考えろよ・・・

結果は見てるんだからちょっと考えて練習すりゃあ出来るだろ？

どうも、出来ないようなのです。

学校教育のありかたが間違っているんでしょうか？

よくわかりませんが。

小さい頃から、ただただ詰め込むことばかり記憶することばかりをやらされてきた子供達は考えることが出来ないのかもしれません。

創造力を磨くなんて理由で、やりたいことだけをやって来た子供達はそれ以外のことは一切何も出来ない知らないのかもしれません。

ちょっと前に職人さんが減ってきた、なんて記事を書きましたが・・

これも実はそう言うところにも理由があるのかもしれません。

仕事を技術をものつくり大学で教えて貰わないと出来ない・・

のかもしれません。

自分の力で頑張れ！

若者たち！

【　このコラムはブログ記事をまとめた物です。詳しくはブログ「よもやま建築日記～家づくりの現場から～」をどうぞ。 】

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