中津界隈 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

嶋崎 眞二
なづな工房一級建築士事務所 主宰
兵庫県
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

JIA日本建築家協会の

今月の例会(勉強会)は

「住宅にまつわるエネルギーの話」

 

講師の野池政宏氏の事務所へは

10年ほど前に話を聞きに行ったことがある。

3.11以降は、省エネルギー化の運動を

大きく進めていくチャンスだと

精力的に活動されている。

 

建築家は目に見えるものには興味を持っても

見えないものにはなかなか興味を持ってくれない と

皮肉を込めながらも、大変刺激になる話が聞けた。

今一度 しっかりと情報を整理し

スタンスを明確にする時が来ている と感じている。

 

 

8時までの例会の後、中津へ向かった。

川西市のgallery & cafe HANAREのオーナーで

家具作家の西良くんの個展が

夜の7時から12時というとんでもない時間帯で

開催されていたからだ。

 

中津は通過地点だ。

阪急電車のひとつ前の駅で

初めて阪急に乗って梅田に行った

きっと40年ぐらい前から今まで

一度ぐらいしか下りたことが無い。

車でニアミスはしているが

風景としての記憶は無い。

 

空襲を免れた空堀一帯の

古い大阪のまちの名残に華やぐ街角や

商店街を中心とした賑わいは興味深い。

茶屋町界隈に若者が流れるようになり

経済成長期の長屋や高架下が

店舗として利用され、中崎町まで広がっていっている。

 

 

中津はこんなに梅田に近いのに

そういった流れからは外れている。

地図で見ると、JRと阪急が交差し

無理やり梅田の喧騒から切り離されているようだ。

 

点在するある種のムードを醸し出すお店

長い路地のようなシャッター商店街

なんとなく懐かしくアナログで

人間臭さが残っていて 

ブロックの中は車も少なくて静かなまちが

今も息づいている。 

 

ここまで書いて

ほんの数時間の夜の滞在で

語るほど見えたのか?って気もするが

要は、とても不思議な感じがして

まちの雰囲気が気に入ったのである。

一度ゆっくりと散策してみたい。

 

西良くんの個展も

そんな街中の古い民家をリノベーションした

ギャラリーで行われていた。

彼らしからぬアプローチと見たが

  

  木は生きてます。とか
  手作りの家具です。とか
  貴重な一枚板で出来てます。とか
  そういうのでない展示をしようと思う。

  初めて楽しんだ「座るモノ」は、
  こういうモノだった。
  その頃をちょっと思い出してみよう。

 

そういうことだったんだな。

だけど、いつものクールさは欲しかったな。

常に傍観者で居るような。

このコラムに類似したコラム

展覧会が会期延長となりました 西島 正樹 - 建築家(2021/05/11 18:00)

佇まい 岩間 隆司 - 建築家(2020/10/10 11:20)

ル・コルビュジエの集合住宅 岩間 隆司 - 建築家(2016/07/25 08:59)

『ファンタジー住宅建築』はいらない。 岩間 隆司 - 建築家(2016/01/08 15:46)

建築空間のリアルとバーチャルとギャグと‥。 岩間 隆司 - 建築家(2015/06/15 09:30)