ビルトイン機器は長い目でみると微妙 - 住宅設備全般 - 専門家プロファイル

海田 修平
カイダ建築設計事務所 一級建築士事務所 
東京都
建築家

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対象:住宅設備

松林 宏治
(住宅設備コーディネーター)

閲覧数順 2016年12月08日更新

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ビルトイン機器は長い目でみると微妙

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家づくり

住宅におけるビルトイン機器といって思い浮かぶのは、食器洗い乾燥機、

ガスコンロまたはIHクッキングヒーター、オーブン、洗濯乾燥機、エアコンなどです。

 

ビルトイン機器は建築に組み込まれているので、

工事区分としては建築の設備工事に区分される場合が多いですが、

実際は埋込み用に作られた単なる電化製品です。

 

電化製品ですので機器には寿命があります。

それぞれの機器の寿命はせいぜい10年前後だと思いますが、

この年数は建築の耐用年数に比べるとはるかに短い期間です。

 

屋根の防水の保証期間は短いもので10年ですが、これは10年経ったら雨漏りするというのはなく、

10年経ったら無償で補修してくれなくなるということです。

家電のメーカー保証の10倍もの長さです。

 

屋根を考えるだけでも、電化製品の寿命が建築と比較して非常に短いことが分かりますが、

さらに考慮すべきことは、電化製品が日進月歩の進歩を遂げていることです。

 

寿命が来たから同じものを更新しようとしても、メーカーが製造を中止していたり、

輸入されなくなったりすることがあり、同じ物が手に入らない可能性があるのです。

 

ビルトイン機器は、普通の家電と比べると倍の金額がするにも関わらず、

寿命が来た時は非常に困ることになります。奇麗に納まって美しいという客観的な意見もあるでしょうが、

長い目で見ると困るのは生活する方です。

 

電化製品は更新しやすい状態にしておくのがベターだと思います。

もちろん、見た目がイマイチとなるので、美しいビルトイン機器を入れるのではなく、

美しく家電をビルトインすることが必要となります。

 

全ての家電を納める場所を一つ一つ作らなくてはならないので手間がかかり、

システムキッチンは成立しなくなります。

しかし、既製品に頼らず建築と家電を美しく分離することが、長期的にみるとリーズナブルだと思うのです。

 

 

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