高気密高断熱の住宅を疑ってみる(その1) - 高気密・高断熱住宅 - 専門家プロファイル

海田 修平
カイダ建築設計事務所 一級建築士事務所 
東京都
建築家

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閲覧数順 2016年12月08日更新

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高気密高断熱の住宅を疑ってみる(その1)

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高気密というのは気密性が高いということで、建物に隙間がなく、

隙間風が入ってこないということです。遮音性能も高くなります。

高断熱とは断熱性能が高いということで、外部の熱環境から受ける影響が少ないということです。


しかしこれを敢えて疑ってみたいと思います。

よく考えてみると変なんじゃないかと思うからです。


まずは高気密からですが、シックハウス対策として2003年から24時間換気設備の設置が

全ての住宅に義務づけらるようになりました。

24時間換気というのは、少ない風量で24時間換気し続けることを言います。


ところが換気扇で24時間排気し続けると、給気口から24時間外気が入ってきます。

つまり、わざと隙間風が作りだされているのです。

余裕があれば全熱交換器を付ければいいですが、なかなかそうはいきません。


実際には隙間風はこまるので、24時間換気のスイッチは切られ、給気口は閉じられているのが現状です。

なんのためにお金をかけて24時間換気の設備を付けて、給気口を付けているのか分かりません、

全く意味無しです。


シックハウス対策は建材に含まれている有害物質が人体に影響ありということで、

有害物質を含んだ建材の使用制限と24時間換気がセットになっている法律です。


しかしほとんどの現場では、有害物質を含んでないF☆☆☆☆の建材を使っているので、

実際は有害物質の発生はないと考えられます。つまり、(家具には制限がありませんのでこれは問題)

現場では発生していない有害物質をせっせと排気するために、

実際には機能していない24時間換気設備を設置させられているのです。


有害物質を含んだ建材の製造を禁止するのではなく、使用制限としていることにも問題があります。

今となってはF☆☆☆☆でない建材がなくなっても現場には全く問題ないはずです。

現場を知らない法律に問題があるとしか言いようがありません。


その悪法を手助けした高気密の主役はサッシです。

昔のような隙間だらけのサッシだったら換気上問題なかったのです。

国は有害物質を含んだ建材の製造と使用を禁止して、サッシ屋は高気密の看板を下げて、

サッシにあらかじめ給気穴を開ければ、無駄な給気口と24時間換気は必要なくなるんです。


高気密はそもそも成立していないのです。

高気密神話が崩壊しているとなれば、高断熱神話も怪しくなります。

高断熱については、次回。

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