- 福島 一隆
- 銀座トリニティデンタルクリニック 理事長
- 東京都
- 歯科医師
対象:インプラント・歯科口腔外科
- 河合 毅師
- (歯科医師)
- 河合 毅師
- (歯科医師)
インプラントと入れ歯の比較
入れ歯の場合、1本.数本の歯に対応させる部分入れ歯と、上下それぞれ、全ての歯の代わりとなる総入れ歯とケースが分かれますので、部分入れ歯と総入れ歯と分けて解説いたします。
部分入れ歯の場合
部分入れ歯の場合、残っている歯を多少削って、入れ歯を支えるフックが掛かりやすくします。実際、噛み合わせると入れ歯がたわんだり、がたついたりしますが、これらのフックで、ある程度動揺をおさえます。
このフックが掛かる歯で、噛み合わせる力を負担しますので、数年でこれらの歯が動揺をきたし抜歯に至ることが多く見受けられます。
これにより、健康な歯をさらに失ってしまう傾向に加速がかかりますし、当然再治療が必要になります。
残念なことに、機能面でも以前に比べて咬む力は半分程度になってしまうこともあります。
総入れ歯の場合
総入れ歯の場合、上の入れ歯は下に比べると安定しやすいですが、一般的に面積が大きく作られるので異物感は強く、発音がしづらいかもしれません。
それでも、入れ歯の厚みを、材質にメタルを使用すれば薄くすることができますので、異物感に関してはある程度は改善できます。
ですが、下の入れ歯は舌の動きや、咀嚼時の動きの影響で、安定せずに動いてしまうことが多いので、結果的に入れ歯は咬みづらいという患者様が多くいらっしゃいます。
また、入れ歯の床で口蓋部を覆ってしまうので、温感や、味覚を鈍らせます。
インプラントの場合
インプラントの場合、歯のない部分の骨に直接、人工の歯根を固定し、その上に新しい歯を装着する治療ですので、部分入れ歯、総入れ歯のようにがたついたりせず、自分の歯のように強い力でしっかりと噛む事ができます。また、元の歯の形になるべく近づける方向で治療を行いますので、クラウンやブリッジの場合、ほとんど異物感はなく、インプラント支持の入れ歯の場合でも、通常の入れ歯より一回り小さいので異物感が少なくなります。
部分入れ歯と違いフックなどを周囲の歯にかける必要がないし、ブリッジの様に隣在歯を削る必要もないので、周囲の歯に一切の負担をかけないですみます。結果的に、治療後に他の歯を失うことが少なくて済みます。言い換えれば、自分の歯を守るという役割もしてくれるのです。
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