早わかり中国特許:第2回 中国での権利化のコツ(第3回) - 特許・商標・著作権全般 - 専門家プロファイル

河野 英仁
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対象:特許・商標・著作権

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早わかり中国特許:第2回 中国での権利化のコツ(第3回)

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早わかり中国特許

~中国特許の基礎と中国特許最新情報~

第2回 中国での権利化のコツ(第3回)

河野特許事務所 2011年8月24日 執筆者:弁理士 河野 英仁

(3)外観設計特許出願数統計

 図3は外観設計特許出願数の遷移を示すグラフである。

図 3 外観設計特許出願数の遷移を示すグラフ

 外観設計特許出願も急増している。外観設計特許出願は模造品対策に有効であることから外国企業の出願数も多い。中国で製品を製造・販売する際は必ず外観設計特許出願を行っておくことが望まれる。模造品対策に有効であることに加えて、他社の抜け駆けによる特許成立を防止することができるからである。

 日本の地名・特産品名が中国で商標登録されている事件を耳にした読者も多いと思われる。それと同様にデザインも無審査である故、第三者に無断で出願され、いつの間にか自社製品が他社に外観設計特許を取得されているということになる。他社の外観設計特許出願より以前に当該デザインが公知・公用(国内・国外を問わない)であったことを示す証拠が存在しない限り他社外観設計登録を無効とすることができず、窮地に陥ることになる。コストは比較的安価であるので、攻めではなく守りのために中国で製造・販売する製品については確実に外観設計登録出願を行うことをお勧めする。

(第4回へ続く)

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