銀行窓販の保険への銀行と保険会社の思惑。 - 保険選び - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:保険設計・保険見直し

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

銀行窓販の保険への銀行と保険会社の思惑。

- good

  1. マネー
  2. 保険設計・保険見直し
  3. 保険選び
生命保険の豆知識
今年末に全面解禁となる生命保険の「銀行窓販」をめぐる大手銀行の販売戦略が発表されました。

三菱東京UFJ銀行は国内全店で、すべての主要な保険商品を扱う。
三井住友銀行はまずは約100店に絞って、医療保険や終身保険などすべての主要な保険商品を扱う。
みずほ銀行はまずは全店で医療保険のみの取扱を始める。

大手銀行は同じ種類の保険を複数の保険会社から調達する方針で、消費者は大手銀行へ行けば、いろんな保険商品を比較検討できる状況になりそうです。

消費者にとっては喜ばしいことだと思いますが・・・

大手保険会社は自前の営業職員を通じた販売でさえ、大規模な保険金不払い問題を起こしたのに、保険の専門家ではない窓販の職員さんが保険加入の診査から保険金支払いまで含めて、本当に消費者の要望に答えられるのか?

銀行窓口の職員さんがお客様にどんな対応をしていくのか、楽しみなところです。

また、保険会社の「銀行窓販」解禁をにらんだ動きも活発です。

アリコジャパンが6月に販売開始した終身医療保険「リターンズ」は、保険料の払い込み終了時点で今まで払い込んだ保険料分が戻ってきた上で、その後の医療保障が終身で継続するという内容。
※死亡保険金や解約返戻金を低く抑えているため、払込終了までに死亡・解約があった場合は、かなりの損失が出ます。

チューリッヒ生命が7月に販売した「がん診断保険」は、がんと診断された時に受取る200万円〜500万円の給付金に保障を絞り、入院・通院の給付金は受取れない。保障は65歳までで、それまでにがんにならなければ保険料全額を返す。

上記の新商品には「保険料掛捨て」への抵抗感が強い消費者、つまり銀行顧客を取り込もうとする姿勢の表れだと思います。

「銀行窓販」についてご不明な点があれば、お気軽にご連絡下さい。 
http://www.bys-planning.com/