現代仏壇の戦略(8年間、広報室をやりくりしながら)(1) - 販促・プロモーション戦略 - 専門家プロファイル

上田善隆
オフィスゼンリュウ 代表
京都府
広告プランナー

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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現代仏壇の戦略(8年間、広報室をやりくりしながら)(1)

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広告戦略 プレゼンテーション


私は10年前、28年間勤めた電通クリエイティブ局から仏壇屋に転職しました。
なんでまた電通から仏壇屋なの?とよく聞かれました。コピーライターやCMプランナーという一見華やかな世界から仏壇屋に転向なのですから他人は驚きますよね。でもやることはほとんど同じです。広告や販促を考えそれを実行する。だから、「この会社は面白いからです」としか答えようがないのですが、どんどん伸びる可能性を秘めていました。仏壇といっても現代仏壇なのですが、当時はまだピンと来ない時代でした。現に僕が入社した当時の売り上げは15億、それが5年後には22億までになりました。それは僕の広告広報戦略が成功したからなんて言いませんが、ちょっぴり自慢したくもなります。そういうわけでこのコラムで現代仏壇の広報や広告を通じてビジネス活動を書いていきたいと思います。
現代仏壇に入社したのは2000年4月、ちょうど直営小売店を初めて作った3ヶ月後のことでした。現代仏壇という商品は、当時まだ珍しくて従来型仏壇のルールを完全に否定して独自の解釈をしたため、仏壇店はほとんど取り扱ってくれない時代でした。この仏壇は派手で目立ちます。だからそれを店頭に置き、それをおとりにして従来型を売るというセールススタイルをとるところもありました。
「これは現代仏壇といって、こういうルールを無視した仏壇は、お寺が認めてくれません。お寺なんかどうでもいいという人向けのものです。だけどお寺は無視しちゃだめです。罰が当たります。ところであなたの家の宗教は何ですかね。宗派の違いによってまつり方が違うので気をつけてくださいね」
というように仏壇店は、利益率の高い従来型仏壇を勧めます。
ところが暗い、じめじめした仏壇より現代仏壇の方がはるかに消費者の受けがいいのです。受けがいいのに仏壇店が勧めないのです。このジレンマから現代仏壇は、東京成城に直営店を出すことにしました。成城に出店したのは、この辺りは高額所得者やインテリアのセンスの高い人々が住んでおり、たまたまおしゃれな外車のショールームが売りに出されていたからです。 (続く)

私は10年前、28年間勤めた電通クリエイティブ局から仏壇屋に転職しました。

 「なんでまた電通から仏壇屋なの?」とよく聞かれました。コピーライターやCMプランナーという一見華やかな世界から仏壇屋に転向なのですから他人は驚きますよね。でもやることはほとんど同じです。広告や販促を考えそれを実行する。だから、「この会社は面白いからです」としか答えようがないのですが、どんどん伸びる可能性を秘めていました。仏壇といっても現代仏壇なのですが、当時はまだピンと来ない時代でした。現に僕が入社した当時の売り上げは15億、それが5年後には22億までになりました。それは僕の広告広報戦略が成功したからなんてはっきりとは言いませんが、ちょっぴり自慢したくもなります。

 そういうわけでこのコラムで現代仏壇の広報や広告を通じてビジネス活動を書いていきたいと思います。

 現代仏壇に入社したのは2000年4月、ちょうど直営小売店を初めて作った3ヶ月後のことでした。現代仏壇という商品は、当時まだ珍しくて従来型仏壇のルールを完全に否定して独自の解釈をしたため、仏壇店はほとんど取り扱ってくれない時代でした。この仏壇は派手で目立ちます。だからそれを店頭に置き、それをおとりにして従来型を売るというセールススタイルをとるところもありました。

「これは現代仏壇といって、こういうルールを無視した仏壇は、お寺が認めてくれません。お寺なんかどうでもいいという人向けのものです。だけどお寺を無視しちゃだめです。罰が当たります。ところであなたの家の宗教は何ですかね。宗派の違いによってまつり方が違うので気をつけてくださいね」というように仏壇店は、利益率の高い従来型仏壇を勧めます。

 ところが暗い、じめじめした仏壇より現代仏壇の方がはるかに消費者に受けがいいのです。受けがいいのに仏壇店が勧めないのです。このジレンマから現代仏壇は、東京成城に直営店を出すことにしました。成城に出店したのは、この辺りは高額所得者やインテリアのセンスの高い人々が住んでおり、たまたまおしゃれな外車のショールームが売りに出されていたからです。 (続く)


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