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旅館の“心付け”は必要か?

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旅館・民宿

こんにちは。山田祐子です。
秋の行楽シーズンも佳境に入り、テレビやラジオでは旅情報が満載です。

旅館の“心付け”は必要か?

先日あるテレビ番組の企画で「旅館で“心付け”は必要か?」という話題になりました。
私の答えとしては「必要はない。」です。

なぜならば、“心付け”は“チップ”ではありません。

チップは受けたサービスに対して払うもの。
日本ではサービス料なるものを含めている旅館がほとんどだからです。

そして、心付けを渡しからといって、眺めの良い部屋になったり、食事のグレードが良くなることは基本的にはありません。
到着する頃には、ご案内する部屋も決まっていて、料理の仕込みも始まっているからです。

旅館によってはプラスアルファのサービスを決めているところもあるかもしれませんが、形としては女将や主人が直々に部屋へ挨拶にくるぐらいでしょうか。
もちろん手渡された部屋係は、自分の懐に入るわけでは無いのですが、一生懸命に接してくれることでしょう。

「男性は見栄を張りたがり、女性は見返りを求める」

という俗説からすれば、“心付け”は男性的な風習だと言えるのかもしれません。

渡したほうがスマートな時

とはいえ、心付けを渡したほうがベターな時があります。
子供や高齢者がいて宿側が特別な配慮が必要な時や、記念日で特別なお願いをしている時などがあります。
目安は、総額の10%程度。部屋に案内され係が下がる時にでも、白い封筒や懐紙に包んで渡すのがいいでしょう。

話は逸れますが・・・。
先日、ある旅館の方々と温泉街のスナックに行きました。お仕事の延長線上ではよくあることです。

カウンターには常連さんが2~3人。ボックスにも1組。
私たちは旅館で既に適量のアルコールを入っていたので、早々とカラオケも盛り上がってきました。
ママの隣で気持よく歌っていた日頃は強面の社長が、カウンターに近づき「よそ者がうるさくしてすみません。一杯どうぞ。」と酒を差し出したのです。
場所違えど、これも“心付け”の一つではないでしょうか。

オリンピック招致のプレゼンテーションでされた滝川クリステルさんのスピーチでも、“おもてなし”を「見返りを求めないホスピテリティの精神」と表現されていました。

受け手側は、“袖の下”ではなく、「迷惑かけるね。」
と、相手を想う気持ちをもちたいものです。
“心付け”とはそういう日本の文化なのでしょう。

 

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株式会社井門観光研究所 代表取締役

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