恋愛セラピストあづまです。
「魔性の女とハマる男の心理 1」の続きです。
それは、自分の全てを相手に与えていないためだと、私は考えています。
魅力や恋愛のテクニックを、相手をコントロールするために使うということは、自分は冷静でいなければなりません。自分は恋に落ちられないのです。自分は完全には心を開かず、相手だけ本気で惚れさせること、これが魔性の女、小悪魔の真実です。
確かに、恋愛感情が続くうちはこれでコントロールしていけるかもしれません。恋愛感情は最長3年で冷めるといわれていますから、3年ぐらいは何とかなるかもしれません。そのあとは、安定したカップルになっていくためには恋愛感情から愛情に変化する必要があります。
この愛情は「相互依存」の状態でこそ、一番感じられるものだと思います。
あなたも私も、一人でも生きられる。
でも、もしもあなたと私が一緒に生きるとしたら、
温かくて安心な、素敵な愛を与えあえる。
それはとても幸せなことです。
こういう感覚が「相互依存」というものです。
なかなか難しい概念なので、私なりに精一杯説明してみました。
私たちは、安心して相手に愛情を与えるためには、相手から好かれているという実感が必要です。
魔性の女に欠けているもの、それは男性が彼女に愛情を与えるための安心感です。
男性の側は、魔性の女に愛情を注いでも、いつか去られてしまう不安をずっと抱えています。
それは、魔性の女が本当の意味で心を開いていないからです。
平たく言うと、「相手を本気で好きになっていないから」です。
それでもね、依存症的な男性(愛に飢えている男性)は、引っかかるかもしれません。
本当にいい男は、安心して愛情を注げる女性を探しますから、去っていきます。
相手を支配するために誘惑したり、思わせぶりなそぶりをしつつ適度に突き放したり、そんな自立とコントロールのための策を練るよりも、相手と一緒 に幸せになるために、自分も心を開いて相手のことを本気で好きになる。その上で、互いの幸せのために上手に誘惑してあげる、そんな相互依存的な(共に豊か になる)いい女を目指してみませんか?
なお、このコラムは、長続きする愛情が良いものだという観点に基づいて書かれています。それ以外の価値観を否定するものではありませんが、これまでの経験から、私は長続きする愛情が一番だと感じていますので、このようなコラムになりました。
パートナーシップに関する心理学を学んでいる方々の多くも、成書を読む限り同じ考えをされているようです。
また、このコラムは「モテる男の心理(心の問題/回避依存症)」の男女逆のパターンです。あわせて読むと、理解が深まるのではないでしょうか。なお、心理的に振り回される側のことを恋愛依存症といいます。
参考:心理学用語集「魔性の女」
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